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2015年1月29日開催 第19回クラウドビジネス推進部会報告

2015年1月29日(木)に第19回クラウドビジネス推進部会を開催いたしました。
ご参加頂きました皆さん、ありがとうございます。

【部会風景】
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【部会内容】
1.部会長あいさつ
部会長の藤田です。本日はお集まりいただきありがとうございます。
今期の部会のスローガンは、「クラウドビジネスの成功を導く」とし、特に協業事例の表出に注力していきます。
また、協業する上での課題等を検討し、皆様のクラウドビジネスにつなげていきたいと考えています。

活動内容としては下記となります。

・協業促進
・各社クラウド事例の共有
・各種クラウドサービス(IaaS等)の各種検証実施、および報告
・クラウドビジネス促進のための提言のまとめ、および提言書の公表

2.参加メンバー 近況報告/自己紹介

初参加となるメンバーを中心に、各社のビジネスおよび近況について簡単にご報告いただきました。
ニッポンクラウドワーキンググループの中でのクラウドビジネスの実現について、
各社から積極的なコメントを頂戴いたしました。

3.仮想協業 クラウドビジネスモデルの検討

・はじめに
協業によって付加価値を高めてクラウドのサービスを提供することで、クラウドビジネスが促進され、クラウドがさらに使われていくのではないか。
NCWGでは、NCWGとしてニュートラルな立ち位置から、メンバー・協賛を巻き込んで仮想的に協業を検討し、実際のクラウドビジネスモデルにつなげていく試みを企画しております。
また“仮想協業”の第1弾のアウトプットとして、4月の会合で発表する予定です。
クラウドビジネス推進部会でも、この“仮想協業”を内容に盛り込んで部会を開催していきます。

・仮想協業のパターンについて

クラウドビジネス推進部会のメンバーで、仮想的に協業を行いその中で課題を検討し、対策を考えていきたいと考えています。
まず、協業のパターンについては大きく分類すると以下のパターンがあると思います。

メンバー・協賛間で協業する上で、協業のパターンについては大きく分類すると以下のパターンが想定できます。

①既存のアプリケーション/ソリューションと運用・サポートを協業によりセットにしてクラウド上で提供する
②他社のソフトウェアやミドルウェア等と自社のアプリケーションとを組み合わせて、付加価値を高め提供する
③顧客要求に基づく開発(請負開発)を、クラウドの利用を前提に協業モデルで提案・提供する
④新しいSaaSをレベニューシェアによる協業により企画・開発し、クラウドサービスとして提供する

応用としては、
⑤デバイス等を利用し、データを収集/分析する、新しいクラウドソリューションを協業モデルにより提供する

など、他にもあるかと思いますが、いくつかピックアップしてメンバー、協賛さんとともに検討していきます。

【仮想協業パターン】
協業パターン

・ディスカッション

 部会参加者にて協業についてのディスカッションを実施しました。
 参加者から協業について下記の意見が出されました。

 ・協業実現に時間がかかってしまうとビジネストレンドが過ぎ去っているというのが一番怖い。
 ・協業は検討するべきであるが、立ち上げるまでに時間がかかりすぎてしまうなど問題が発生する可能性もあるので、途中でも取りやめるなどの判断も必要かと思う。
 ・60名くらいの会社なので、すべてを一社でやることはできないので、コアコンピタンスが何かをきちんと捉え、補う形で協業することは可能と考える。
 ・競合せずに、お互いに成功できることが前提だと感じる。
 ・協業することで、協業相手の顧客にアプローチできると思う。実際、営業をしているがアカウント営業が主で、新しい顧客を開拓している余裕がない。
 ・24時間、365日の運用などはリソースがないので、他の会社と協業することでメリットがある。
 ・営業はインターネット経由でやっているので、あまり人はかけていない。
 ・セキュリティの技術的なところを営業が説明するのは難しい そういう営業を自社で抱え込むのはコストがかかる。協業によって補完したい。
 ・開発しかやっていない会社なので、協業してくれるところを探さざるを得ない。
 ・サポートはすごくシームレスにやっていかなければクレームが発生してしまう。しかしながら、人材育成に時間もかかる。プロにお願いしたほうが効率がよい。
 ・営業という観点では、テレアポなども同様で、お願いした方がよい。
 ・弁護士とか、他業種の人と協業するとかも必要。

 また、メンバーから24・365サポートについて下記の問いかけがあり、参加者にてディスカッションしました。

 Q.必ずクラウドで24・365のサポートを求められるが、勤務体系を、2、3勤という体制をとっていないので、社内では賄えない。外部に委託しようとすると、最終的にはベンダーがおしりはもってくれということになって、結局社員に夜間対応してもらうことになる。皆さんどうされているのか?

 A.外部に委託すると結局、クオリティーを保てず痛い思いをすることが多い。
 A.サポートは平日9:00-17:00として、価格は安く設定している。
 A.24、365の運用はコストがかかることを伝えることが大切だと感じる。
 A.SaaSは無条件にサービスレベルが担保されているという妄想がついて回っている気がする。
 A.外部をつかってやろうとしても、うまくいったことがない。

 ディスカッションでは他にも様々な意見が出されました。

4.ブロードバンドタワー社からのご紹介
 株式会社ブロードバンドタワー Cloud&SDN研究所 所長 西野 大 氏

「CLOUD&SDN研究所のご紹介」

CLOUD&SDN研究所は、2013年9月に産学連携による全社横断的組織として発足しました。
論文を書くことなどが目的ではなく、当研究所で、構築から運用までやってみて、現場にフィードバックするといったことをやっています。
現在は、SDN、ベアメタル、マルチクラウドといったところをターゲットにしています。

・マルチクラウドのトレンドについて
SDNとCloudはネットワークとサーバなので、技術者は近しくないが、実際は、SDNとCloudに明確な境界線はないということに16か月やってきて気が付きました。
パブリッククラウドをプライベートっぽく使いたい。というお客さまのニーズがありますが、ルータの設定変更が必要だったり、NWの設定変更が必要でアドオンでどうにできないかという要望があります。その中でいくつか方法があります。

・マルチクラウド
Interopの会議でマルチクラウドファブリックというキーワードが出ていました。「複数のクラウドを使いたい」という要望が増えています。オンプレとクラウドのよいとこどりがしたいというお客様の要望が増えているようです。

複数クラウドへの接続は今後のトレンドとなるのではないかと考えています。

Q&A
Q.マルチクラウドとなった場合にどういう売上のモデルになるのか?
A.AWSと自社クラウドなどを併用することで、自社クラウドも利用してもらう。どのみち、AWSを使われるのであれば、自社のクラウドと連携できることをうたった方がよいのではと考えています。各事業者、状況は似ていますし、戦略自体が日本の事業者は変わってきていると思われます。日本向けの日本にあったものを提供、サポートや、ローカライゼーションをアピールポイントとしてよいと思います。
A.NCWGでも、グランドクラウドというコンセプトがあり、複数のクラウドを連携させるモデルを研究しています。

今回は株式会社ブロードバンドタワーさんに会議室の提供をいただきました。
ありがとうございます。

【参加メンバー・協賛企業】
株式会社エアー
株式会社オープンウェーブ
株式会社オレガ
GMOクラウド株式会社
有限会社ディアイピィ
株式会社データ変換研究所
Fullon株式会社
株式会社ブロードバンドタワー
株式会社北斗システムジャパン
株式会社ムービット
株式会社ROCKETWORKS
(50音順)
計11社12名

【次回開催】
 次回のクラウドビジネス推進部会の開催は、3月後半を予定しています。
 みなさん是非ご参加ください。

【注意事項】
 NCWGクラウドビジネス推進部会への参加については、NCWGメンバーおよびご協賛各社の方々、ならびに特別に参加を認めた方々の限定参加となっております。ご了承ください。
 また、この機会にニッポンクラウドワーキンググループへの参加をご希望される方は、こちらからお問い合わせください。

 http://ncwg.jp/inquiry

(部会報告作成 クラウドビジネス推進部会 副部会長 尾鷲 彰一)


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