第39回ニッポンクラウドワーキンググループ会合報告
「クラウドエッジノードとしてのバーチャルリアルの有用性」をテーマに、
ニッポンクラウドワーキンググループ第39回会合を開催致しました。
今回の会合はスターティア株式会社さんに会場をご提供頂き、活気ある会合となりました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
【日 時】2016年9月16日(金)17:00~19:00
【会 場】スターティア株式会社 セミナールーム
【参加者】メンバー、協賛各社および関係者の方々を含めて35名
【司会者のご紹介】
実行委員 内田 龍(株式会社クリエイトラボ)
1.開催のご挨拶
副会長 藤田浩之
本日は第39回会合にお越しいただき、皆様ありがとうございます。
また、会場をご提供いただきました、スターティア株式会社さんには、厚く御礼申し上げます。
今回にのテーマは「クラウドエッジノードとしてのバーチャルリアルの有用性」ということで、PANORAの広田さんにヴァーチャルリアリティについて余すとこ無くお話いただきます。
NCWGは、11月で設立から5年が経ちます。11月17日には、設立5周年イベントも開催しますが、来期に向けて実行委員の増強を計りJIG-SAWさん、NTTスマートコネクトさんに実行委員に参加していただくこととなりました。NCWGを更に盛り上げていきたいと思っています。
本日も長い時間となりますが、最後までどうぞよろしくお願いいたします。
2.新規メンバーのご紹介
アクロニス・ジャパン株式会社 佐藤 匡史 氏
弊社はバックアップソフトを販売しているISVで、得意な領域はデータプロテクションになります。NCWGに参加することで、微力ながら会を盛り上げていければと考えております。
弊社では、物流、コールセンター等のクラウドサービスを展開しています。前回ゲストでNCWGの会合に参加させていただいた際、とても刺激をになり会に参加させていただきました。今後ともよろしくお願いいたします。
クラウドのERPを50名から300名規模の企業にIPO準備などに活用いただいております。これからもよろしくお願いいたします。
3.部会報告
SAML周りを基軸に活動しています。現在は、Tsungという負荷テストツールで負荷テストを行っています。Tsungは軽くて優秀なのですが設定が複雑で難しいため、マニュアルをまとめアウトプットとして出せればと思っています。
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クラウドアプリケーション部会
部会長 尾鷲 彰一
ビーコンを活用した、IoTの技術に触れることを目的に、デモアプリケーションとして「宝探し」ゲームアプリの作成を行っています。
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クラウドビジネスは、協業を考えなければいけないと思っています。スタートアップ等でリスクを減らし、成功に導くために「アントレプレナーの教科書」を使って、「顧客開発モデル」について勉強会を開催しています。
また、World IT Projectという全世界のIT技術者のアンケートについて部会で協力しています。
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サービスの基軸でクラウドをみて、実際の事例を考察し、討論を行っています。
次回のクラウドサービス部会は6年目1回目となりますが、ポケモンGOをホールプロダクトの視点から検討してみようと考えています。
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4. 「VR(Virtual Reality)元年に知っておきたい業界まとめ」
株式会社パノラプロ 代表取締役 広田 稔 氏
<司会から広田氏ご紹介>
アスキー(元KADOKAWA)にて雑誌の編集者、ウェブ媒体の編集記者を経験後、独立され、アップルやインターネットサービスを専門に取材する中、昨今のVRムーブメントに出会い、2013年より取材を始められております。その後、専門媒体の必要性を感じて2014年11月に「PANORA」を立ち上げ、VRエヴァンジェリストとしてご活躍されております。
<講演>
クラウドサービス等と一緒にVRについて取材していましたが、VR専門で出していった方が広まると感じ、PANORAの立ち上げに至りました。
続々と企業が参入してきているため大変VRに関する情報が増えてきています。今年はVR元年と言われていますが、90年代にもVRブームがありました。
その時はグラフィックの性能が低く、しかも価格が高く普及が難しくありました。最近では、ハードの進化で体験の質が変わってきています。
2013年には、ハードウェア等で下地ができ、2014年3月には、OculusのDK2が登場し、SONYやGoogleが参入しました。2015年には開発キットが登場し徐々に盛り上がり今年の元年となっています。
ハンドコントローラはブルブル震えるので視覚だけでなく感じることができ、実際にその世界にいる感覚が持てます。
Viveは製品の流通が先に安定したのでOclusよりも広がりました。
10月13日に、PlayStationのヘッドマウントディスプレイが発売されるのでまた勢力図が変わると思われます。
特に日本ではPlayStationのVRが人気があります。
ビジネスの面においては、イベントやロケーションVRが先行で盛り上がっていてネットカフェでVRが体験できるところが出てきています。
お台場にあるVRアミューズメント施設、「VR ZONE Project I Can」は、バンダイナムコエンターテインメントが2016年4月より半年間限定で開設しているVRアクティビティ施設です。
そんなVRですが、本当に普及するのか?という疑問はある方もいらっしゃると思います。
ポテンシャルは充分にあると思いますが、課題、問題点もあります。
平面ディスプレイでは難しい、360度などの表現ができるわけですが、まだ360度見れますというだけのアプリが多い感じもあります。
UNITYなどの登場で制作はかなり容易に、また、カメラ、ホームビデオなどのハードも360度に対応してきました。
しかし、フォーマットなどが統一されていないため、策定することで開発等をより低コストで行えるようにするなどの課題もあります。
また、人体への影響もどこまであるか不明です。
2020年くらいにはもっと安いデバイスやより良いコンテンツが増え広がると考えられています。
<Q&A>
Q:VRのシステムの開発コスト大体どれくらいかかるのでしょうか?
A:過去から技術は上がってきてはいるのですが、逆にコンテンツに関し今まで以上に質が問われ労力がかかるのが現状です。大体数百万程度だと思います。
Q:ゲームなどのコンテンツは最近よく見ますが、業務的な面での活用事例などはありますか?
A:老人に行きたいところを見せてあげたり、披露宴会場のデモなどでの活用はすでに実例があります。
5.「当社におけるIoTの取り組みとこれからのIoTを考える」
スターティア株式会社
ソリューション統括部
システムインテグレーション部
部長 長井 洋平 氏
弊社では、IoTで何ができるかを検討するため、プロトタイプの開発やハッカソン的な取り組みを行っております。
プロトタイプの開発においては、
・クラウドジョウロ1号、2号
・出退勤ツィートシステム
・自動換気扇制御
・自律走行型顔認証機能付きクラウドタンク
などがあります。
https://geeknavi.net/aws/iot002こちらでクラウドジョウロについての詳細がご覧いただけます。また、弊社のエンジニアの情報が満載になっております。
ハッカソン的なものとしては、エンジニアによるIoTツアー、「秋葉原IoTツアーズ」を開催しております。
IoTのアイデアを色々出し、皆でわいわい言いながら、1日で何かを作り、最後は制作物の発表行い、審査を行います。
次回も予定していますので、ご興味ある方は是非ご参加ください。
https://geeknavi.net/こちらで告知があると思います。
弊社では、IoTの取り組みとして、このようにとにかくアイデアがあれば作る、プロトタイプをエンジニアブログで公開しアイデア、作ったものを色んなところ、色んな人に知ってもらいたい。そこから何か生まれるのではと考えています。
これからのIoTとして、T(もの)が、Line等で会話できるようになると、付加価値になるのではないかと、一つのアイデアですが思っています。
・質問について
Q:エンジニアの方はどのくらいの時間を割いてIoTに取り組んでいますか。
A:繁忙期を除き、一週間に一日二日は時間を割いています。
Q:アイディアが実際にプロトタイプという形になっていますが、ビジネスにつながりそうな事例はありますか?
A:ないですが、弊社の取り組みを見てもらい、仲良くさせて頂いているお客様と取り組みが始まっています。
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6.会長からの総括
会長 小堀 吉伸
皆さん、お疲れ様でした。
お話しいただいた広田さん、大変お忙しいところご講演をいただき誠にありがとうございました。
また会場をご提供をいただいたスターティアさんには、大変感謝しております。ありがとうございます。
毎月リアルな場の中で皆さんつながっていただいて、活発にビジネスが出来ればと思っております。
10月でニッポンクラウドワーキンググループは設立してから丸5年が経ちます。11月に会の活動報告と5周年の記念講演会を開催しますので皆さん是非ご参加ください。5周年はオープン開催となりますので、皆さんのお近くのご興味お持ちの方などぜひご紹介いただき、ご参加いただければと思います。
引き続き、会の皆さんには積極的なご参加をお願いいたします。
7.懇親会
懇親会も大いに盛り上がり、メンバー・ご協賛の方々との積極的な交流を図ることができました。
実のある、記憶に残る懇親会となりました。ご参加された皆さん、ありがとうございました。
【NCWG実行委員 報告書作成者】
尾鷲 彰一(株式会社オープンウェーブ)