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2015年5月25日開催 第21回クラウドビジネス推進部会報告

2015年5月25日(月)に第21回クラウドビジネス推進部会を開催いたしました。
今回はさくらインターネット株式会社さんに会議室を提供いただきました。会場ご提供頂きましたさくらインターネットさん、ご参加頂きました皆さん、ありがとうございます。

【部会風景】
bukai20150525

【部会内容】
1.部会長あいさつ

クラウドビジネス推進部会の活動方針はクラウドビジネスの成功を導くということです。よりリアルなディスカッションの場を作っていければと思っています。
仮想協業もニッポンクラウドワーキンググループとしてやっていますので、当部会でもいろんな協業ビジネスができるように進めていきたいと思っています。

2.メンバー発表

「自動テストツールのご紹介」
株式会社オープンウェーブ 尾鷲氏

弊社では、自動テストツールの販売、導入支援などを行っています。
製造業では、機械を利用した自動テストを行い、品質確保を効率的に行っていますが、ソフトウェア業界では、自動テストを検討したが失敗したり、そもそも自動テストではなく、手作業でテストしているケースはまだまだ多いです。
自動テストツールは、効率的に導入できれば、初期開発時のテストの効率化、特にリリース後の保守開発自のテストの効率化、テスト工数の削減につながります。
自動テストツールだけみると、クラウドと全く関係ありませんが、saucelabs社では、モバイル環境や、各種OSなどの環境をクラウド上でテストの目的のために提供するサービスを行っています。
そういったクラウドのサービスにつなげていければと考えています。

Q.saucelabs社のテストサービスは日本からどうやってつかえるか?
A.saucelabs社のサイトからユーザ登録を行えばできるようです。
Q.リポジトリ管理のサーバ機能はCentOSに対応しているのか?
A.CentOSにはまだ対応していないですが、対応予定と開発元に聞いています。

「アドソル日新株式会社の各種サービスのご紹介」
アドソル日新株式会社 吉村氏

アドソルデベロップメントプラットフォーム(ADP)は商標登録していて、RedmineのSaaSとなっています。
ADRというソフトウェアも扱っていますが、こちらはドキュメント管理ツールでクラウドのサービスではないです。
SUNMAPは世界No.1のGISエンジンである”ArcGIS“を活用し、ご要望に柔軟なサービスを提供するため製品化した地図配信サービスとなります。関西の方で進めています。
ADPはもともとは、自社内では50-80プロジェクトが動いていて、Remineでプロジェクト管理を標準化していこうということで社内での利用から始まったものです。
オンプレミスで環境を構築していましたが、オフショアで使いたいという要望があり、クラウドでやる必要がでてきたためAWSを使って環境を構築しています。
「どこのクラウドの事業者でも動くようにしたい」という話もあり、SoftLayer、Azureなどどのような環境でも構築できるようにする方向で進めています。
ADPは、Redmineをそのまま提供するのではなく、独自のプラグインを開発しそれを付加して提供しています。
例えばテレビ会議、リポジトリの管理、ソースの静的テスト、プロジェクトのダッシュボードなどです。
Redmineはバージョンアップが早いので開発がおいつくのが非常に大変です。
最近では、いろいろな業務で使えるということがわかってきまして、営業で利用したら、総務で利用したらなど、いろいろなシチュエーションでのプロモーションをしています。
無料のトライアルもやっていまして、ほぼフル機能を1か月利用してもらい良ければそのまま利用してもらっています。
お客さんにご紹介すると、ほぼ「使ってみなとわからない」といわれることが多くトライアルを作りました。
似たようなサービスも出てきていますが、社内で使った実績があるというところを売りにしてご紹介しております。

Q.バックアップはどうしているか?
A.標準の機能として、毎日バックアップを取っている。
Q.慣れていないと難しいと思うが、どのように説明をされているのか?
A.でもデータを(デモ用のプロジェクトなど)持っていて、それをベースに説明している。
トライアルの場合は、空っぽの状態なので、使い方をコンサルしてあげている。
Q.文書検索は、エンジンは何か?
A.ApacheSolr、基本的にはOSSをベースに使っている。

3.仮想協業モデルの検討

2社の発表、および参加企業のサービスなどから、協業についての各社の思いをディスカッションしました。

・2社の発表の中でオフショアが出てきていましたが、開発部隊も含めての協業とかも実績などありますか?
・アドソル日新では、開発ツールはADPを使って、オフショアの開発者をブリッジするなどもやっています。
ADPは中国語にも対応もしています。
・実際協業するとなると、いきなり密に引っ付くのは難しいとおもう。役割分担を決めて、ある会社はインフラを提供し、ある会社は教育研修を行いなど考える必要があると思います。協業する会社が小さい会社だったりする場合は地方に行ったときは、アドソル日新が対応してといった形で対応しています。
・テストの自動化は、テストという切り口でクラウドサービスを考えると浮かばないですが、例えばテスト環境をDaaSのようにクラウド環境で提供するなどアイデアがあればクラウドサービスを検討できます。
・JCCHさんは、証明書のソリューションで、どういう風に組んでいきたいとかイメージはありますか?
・JCCHでやっている事業の中で、PKI(認証局)の販売をしています。プライベートの認証局のサービスだけで事業しています。
オンプレで対応していますが、クラウドだと唯一IIJのGIOで提供しています。
証明書が高額である認識が強く、世の中そこまでセキュリティが普及しているかというとそうでもないので、仮想環境でもっと世の中に広がってくれれば、もっと安く提供してもらえると感じています。
オンプレでサーバを保守していくのは大変なので、仮想化環境に構築することで、お客様に安心して利用してもらえるのかとも思います。
クラウドという中で、JCCHのセキュリティの部分で何か、協業/協力できればと思っています。

4.さくらクラウドの検証報告
株式会社オレガ 藤田氏

さくらインターネットさんと言えば、SSDなので、ストレージ性能によるDBの処理の違いを検証してみました。
SSD100Gの環境と、HDD100Gの環境で検証を行いました。
pgbenchで、1件更新、1件検索等を実施した結果、

HDD、1CPU:328TPS
SSD、1CPU:423TPS
結果128.9%

SSD、1CPU:423TPS
SSD、2CPU:653TPS
結果154.3%

HDD、1CPU:328TPS
HDD、2CPU:409TPS
結果124.6%

また、VVAULTで、10000ファイルの登録、10000フアイルの読み込みもやってみました。
結果読み込みだとパフォーマンスに代わりはなく、書き込みだとSSDの方が向上しました。
アプリの実装の仕方で効果が出る、出ないがあることがわかりました。

Q.他社の安いクラウドを使っていたら、I/Oがやたら遅くてコピーしてもかえってこないことがあった。
A.サービスによっていろいろと違いもあるので、利用する前に検証することが必要だと思います。

5.さくらのビジネスパートナーのご紹介~パートナープログラムについて~
さくらインターネット株式会社 営業部 

今年3月末で、社員が250名を超え、現在266名と皆様のおかげで順調に成長できています。
ネットワークのバックボーンは353Gbpsと事業者の中ではトップクラスであり、幅広いユーザに利用していただいております。
特にゲーム、ECサイト各種配信に圧倒的な実績があります。
石狩のデータセンターも既に7割くらい埋まっており、新しい棟も考えだしました。
北海道の低温外気を活用し、ほぼ通年を通して外気冷房が可能なため、空調コストを徹底的に削減できます。

■さくらのビジネスパートナーについて
新しいサービスも増やしており、ネットアップのストレージサービスや、IaaS的なサービスだけでなく、PaaSのサービスも提供できないか検討しています。
昨年10月から始め、今年3月で登録パートナー数は現在27社。6月中旬にはパートナー一覧を出す予定です。
SIerからパッケージベンダー、クリエイターと幅広くなってパートナーとなってもらっております。
パートナーには3種類あります。
①ソリューションパートナー
再販、サービスを展開させるための土台として。

②テクニカルパートナー
さくらインターネットのサービスを、より快適に利用できる様、技術支援いただくご支援制度。

③アプリケーションパートナー
アプリケーションパートナー様が加発したサービスや商材と、さくらインターネットのサービスを組み合わせクライアントによりよいサービスを提供。

①ソリューションパートナーに重点をおき、マーケティング面でも支援していきたいと考えています。

プログラムの対象サービスは、「さくらの専用サーバ」、「さくらのクラウド」、「ハウジング・リモートハウジング」の3商材となっています。

Q.テクニカルパートナーでのレベル評価はないのか?
A.完全に案件ベースでの支援となり、さくらインターネットからのサービスではなく、パートナーがさくらインターネットを支援するものです。

5.連絡事項
・次回の会合は6月12日、大阪開催となります。是非ご参加ください。
・NCWG協業モデルアワードについて
仮想協業モデルをメンバ協賛、含め現在進めております。実際にすでに協業している会社さんもいらっしゃるので、SAMURAICLOUDアワードを基準を作って開催したいと思っております。

【参加メンバー・協賛企業】
アドソル日進株式会社
株式会社エイチ・ピー・エス
株式会社オープンウェーブ
株式会社オレガ
株式会社JCCH・セキュリティ・ソリューション・システムズ
さくらインターネット株式会社
有限会社ディアイピィ
株式会社ムービット
和丘株式会社
(50音順)
計9社11名

 

【注意事項】
NCWGクラウドビジネス推進部会への参加については、NCWGメンバーおよびご協賛各社の方々、ならびに特別に参加を認めた方々の限定参加となっております。ご了承ください。
また、この機会にニッポンクラウドワーキンググループへの参加をご希望される方は、こちらからお問い合わせください。

http://ncwg.jp/inquiry

(部会報告作成 クラウドビジネス推進部会 副部会長 尾鷲 彰一)


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