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第78回ニッポンクラウドワーキンググループ会合報告

『サムライクラウド部会発表』をテーマに、ニッポンクラウドワーキンググループ第78回会合を、リアルとオンラインのハイブリッドにて開催いたしました。
今回の会合は、関東ITソフトウェア健康保険組合 市ヶ谷健保会館にて、多くの方々にご参加いただき活気ある会合となりました。

テーマ:『サムライクラウド部会発表』
日 時:2025年6月11日(水)17:00~19:00
             懇親会 19:30~21:30
場 所:関東ITソフトウェア健康保険組合 市ヶ谷健保会館 F室
    東京都新宿区市谷仲之町4-39
    および、オンライン(Zoom)

【司会者のご紹介】
司会 NCWG副会長 野元 恒志

1.開催のご挨拶 
副会長 藤田 浩之

本日は第78回会合にご参加いただき、ありがとうございます。
本日のテーマはサムライクラウド部会発表です。
コンテンツは2つで、1つ目は「Zero Trust Architecture その後」についてコンピュートの福原さんから発表いただきます。福原さんからの発表は今回で3回目です。
2つ目は「AI Agentに必要な最後のピースとは?~AGIに必要なもの~」と題してテッキーズポッドの戌亥さんから発表いただきます。
さらに本日はグランドセイコー見学会に参加された小堀会長から「ものづくり視点のクラウド グランドセイコーの見学会」についてお話しいただきます。

NCWGが目指す「サブライクラウド」は、クラウド上での国産アプリケーションの連携のための技術的およびビジネス的な交流を積極的に行うことで、日本から発信できるアプリケーションプラットフォームを作り上げ、それを推進力に日本のクラウドビジネスを拡大するという側面と、ID、UI、データの三位一体連携によるプラットフォームを実現することで、利用者にとってシームレスなクラウド環境を提供するという2つの側面があります。

本日の会合は、その「サムライクラウド」を技術的なアプローチで進めているサムライクラウド部会の発表をテーマにしていますので、最後までどうぞよろしくお願いします。

2.部会報告

クラウドビジネス推進部
部会長 藤田 浩之

前回は5月19日に実施し、生成AIをどのように活用したいかについて参加者全員でブレインストーミングを実施しました。
その中で挙がったトピックとしては、
・感情分析に活用する
・WiKiなどの情報を勝手にまとめてくれる
・社内外の打ち合わせなどのスケジュールを調整してくれる
という3つが挙がりました。
次回もAIに関するブレインストーミングを実施してより深掘りしたいと思いますので、ご興味がある方はぜひご参加ください。

サムライクラウド部会
部会長 野元 恒志

サムライクラウド部会ではゼロトラストや生成AIなどの主にテクノロジーに寄った話をしていますが、本日はその中からZero TrustとAIについて福原さんと戌亥さんから非常に興味深い発表をしていただきます。
次回の部会は7月下旬を予定しています。

3.サムライクラウド部会発表

NCWG参画企業の若手からの発表

発表1:「Zero Trust Architecture その後(3回目)」
株式会社コンピュート
取締役 福原 英之 氏

Zero Trustについて毎年お話ししてきましたが、今年は何処がどう変わったかをお話ししたいと思います。

まずはゼロトラストの背景は次の4つです。
境界防御の崩壊
SOAの成熟
認証技術(AAA)の普及
クラウドサービスの普及

ゼロトラストとは
米国NISTが2020年8月に提示した「信用しません、常に検証します」という概念です。

ZTAの基本概念としては、
リソースの閉域化
PEPの配置
PDPの配置
などがあります。

米国政府の動向について
2020~2022年は、具体的な技術に落とし込めていないので現在各ベンダーがロビー活動を展開
2023年のNIST、CISA、DoD、NSA、CDO協議会/CISO協議会などの動向について

結果と現状
米国連邦政府の主要24機関で達成できたと発表された

7つのピラー(デバイス、ネットワーク、クラウド、アイデンティティ、ワークロード、可視化と分析、自動化)について福原さんによる超要約を紹介

まとめ
Zero Trustのための前提(システム化以前にしなければならないこと)、Zero Trustのためのシステムの実装について

質疑応答

レイコム吉見さん
Q:米国はトランプ政権になって今後セキュリティについてどう進むか?
A:経済戦争に直面している米国はセキュリティについては予算削減どころか、より積極的に取り組むでしょう
Q:日本国内の中小企業経営者にセキュリティについて理解してもらうには?
A:一概には言えない、ケースバイケースでしょう

ドヴァ放生さん
Q:認証規格はまだありませんか?
A:その通りで、まだできていなません

発表2:「AI Agentに必要な最後のピースとは?〜 AGIに必要なもの 〜」

株式会社テッキーズポッド
代表 戌亥 稔 氏

まず、今のAIモデルがどんな力を持っているのか?

●AIには人間の脳に似た2つのモードがある
①ファースト(System1)
 直感的思考(深層学習LLM)
②スロー(System2)
 論理的・じっくり考える(強化学習を使う場合が多い)

この二つの思考に至るAIを加速させた主な出来事

2012年 

ILSVRCのコンペティションに出されたCNNベースのAlex Net(画像認識)が、大幅な精度向上を達成し、誤り率が極端に下がるということが起きた。
そこでわかったこと。
・ニューラルネットワークのパラメータは増える程賢くなる。
・ニューラルネットワークは学習コストがかかる。

2016年

STEMモデル(強化学習)がブレイクスルー
コンピュータ囲碁が日本人チャンピオンを負かした。

2017年

トランスフォーマモデルの登場
それまでも言語モデルはあったが、Googleが発表した言語モデル「Transformer」で人間と普通に会話ができるようになってきた。

この2つのAI思考(ファースト/スロー)は自動運転車にも応用されている
 DNN、Thinking、Attention機構の応用
 Waymoでレーダーとカメラを用いた自動運転タクシーの開発を行っている
 ※ちなみに、イーロンマスクはカメラだけで自動運転を実現しようと頑張っている

●AIの学習方法についても様々なものがあるが、それは本日の説明範囲外。

●AI Agentとは
AI以外のシステムと連携しつつ人間と協力して長期タスク(業務)をこなす自動ソフトウェアを指す。
 
Agent例
 DeepResearch
 note Book LM(Google)
 AI Agent For SWE
 AlphaEvolve

アルゴリズム改善や発見をするエージェント(進化的アルゴリズム)例

 Google Alpha Evolve
 DGM(ダーウィン・ゲーデル・マシン)

AI Agentの活用例
 AIチャットやアプリ。
 AIが一連の流れを取りまとめる。
 様々なシステムと連携するツール。

MCP(Model Context Protocol)アーキテクチャとは
 AIに指示を伝えるだけで、それに関する情報を集めてくる

(生成AIと生成AIコンテキスト外の外部ツール(リソース)連携過程を助けるもの)

●生成AIの今後
基本モデルの進化、Thinkingモデルの進化、計算アルゴリズムの開発が進んでいく。
それに関連し、生成AIシステムや運用する人のセキュリティも重視される。

4.ものづくり視点からのクラウドグランドビジネス 「グランドセイコースタジオ雫石」見学報告

会長  小堀 吉伸

モノづくり視点から「クラウドビジネス」の検討のために、
雫石にある「グランドセイコースタジオ雫石」の見学を行いました。

所感として、
精度を高めるために、グランドセイコーの独自基準を設け、
パーツの自社生産から、厳しい検査の上で製造・組み立てすることで、
精度の高い時計を提供し、海外メーカーに対抗していく姿勢を感じました。
(詳細については、割愛します)

5.会長からの総括
会長 小堀 吉伸

皆さん、お疲れ様でした。
本日お話しいただいた、福原さん、戌亥さん、
お話しいただき本当にありがとうございました。
とても参考になりました。

サムライクラウド部会は、
ニッポンクラウドワーキンググループの基軸部会であり、
ありがたいことに毎月開催して活発に活動しているので、
その内容についてもかなり突き詰めている印象があります。
時勢だけでなく既存のテーマについても、
深堀されているので大変ありがたく思っています。
引き続き活動からアウトプットの報告までよろしくお願いします。

今期14期も半分が過ぎ、今期もあと半年となりましたが、
今後の活動については、引き続き各部会の活動から、
7月にはリンクさんのセミナー、
9月にさくらインターネットさんの石狩データセンター見学も予定しています。また、10月には大阪での会合を予定しています。

ニッポンクラウドワーキンググループ自体は、
クローズドな会なので、
会への活動参加者が劇的に増えることはないので、
参加者の量よりは、質を活動開始から重きを置いているため、
メンバーの皆さんには、是非会の活動に参加いただいて、
皆様のビジネスに繋がっていただければと思います。
本日は、お疲れ様でした。

6.懇親会

恒例の懇親会も大いに盛り上がりました。
ご参加された皆さん、お疲れ様でした。

【NCWG実行委員 報告書作成者】
宮原 哲也(株式会社アルティネット)
放生 浩一(株式会社ドヴァ)

【2025年6月】サムライクラウド部会 部会報告

2025年6月2日(月)にサムライクラウド部会を開催いたしましたのでご報告いたします。

今回は、リアルとオンラインのハイブリッド会議形式で実施致しました。

■日時:2025年6月2日(月)15:00~17:00
■場所:リアル及びオンライン会議

サムライクラウド部会では、SAMLやOAuth、多要素認証などの認証技術、アプリケーションマッシュアップするための基盤技術、生成AIなどの先進的な議題についての議論・発表を行っています。
今回は下記に関しての議論を行いました。

・6月会合でのサムライクラウド部会発表ゼロトラストについて最終調整(福原さん)

・6月会合でのサムライクラウド部会発表生成AIについて最終調整(戌亥さん)

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

次回の部会は、7月中旬を予定しています。

是非みなさまご参加ください。

【2025年4月】サムライクラウド部会 部会報告

2025年4月21日(月)にサムライクラウド部会を開催いたしましたのでご報告いたします。

今回は、リアルとオンラインのハイブリッド会議形式で実施致しました。

■日時:2025年4月21日(月)15:00~17:00
■場所:リアル及びオンライン会議

サムライクラウド部会では、SAMLやOAuth、多要素認証などの認証技術、アプリケーションマッシュアップするための基盤技術、生成AIなどの先進的な議題についての議論・発表を行っています。
今回は下記に関しての議論を行いました。

・6月会合でのサムライクラウド部会発表ゼロトラストについて(福原さん)

・6月会合でのサムライクラウド部会発表生成AIについて(戌亥さん)

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

次回の部会は、6月上旬を予定しています。

是非みなさまご参加ください。

【2025年3月】サムライクラウド部会 部会報告

2025年3月26日(水)にサムライクラウド部会を開催いたしましたのでご報告いたします。

今回は、リアルとオンラインのハイブリッド会議形式で実施致しました。

■日時:2025年3月26日(水)15:00~17:00
■場所:リアル及びオンライン会議

サムライクラウド部会では、SAMLやOAuth、多要素認証などの認証技術、アプリケーションマッシュアップするための基盤技術、生成AIなどの先進的な議題についての議論・発表を行っています。
今回は下記に関しての議論を行いました。

・生成AI最新情報について(STEM推論ほか)

・6月サムライクラウド部会発表について

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

次回の部会は、4月中旬を予定しています。

是非みなさまご参加ください。

【2025年2月】サムライクラウド部会 部会報告


2025年2月18日(火)にサムライクラウド部会を開催いたしましたのでご報告いたします。

今回は、リアルとオンラインのハイブリッド会議形式で実施致しました。

■日時:2025年2月18日(火)15:00~17:00
■場所:リアル及びオンライン会議

サムライクラウド部会では、SAMLやOAuth、多要素認証などの認証技術、アプリケーションマッシュアップするための基盤技術、生成AIなどの先進的な議題についての議論・発表を行っています。
今回は下記に関しての議論を行いました。

・Deepseekショックについて

・6月サムライクラウド部会発表について

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

次回の部会は、3月中旬を予定しています。

是非みなさまご参加ください。

【2025年1月】サムライクラウド部会 部会報告


2025年1月20日(月)にサムライクラウド部会を開催いたしましたのでご報告いたします。

今回は、リアルとオンラインのハイブリッド会議形式で実施致しました。

■日時:2025年1月20日(月)15:00~17:00
■場所:リアル及びオンライン会議

サムライクラウド部会では、SAMLやOAuth、多要素認証などの認証技術、アプリケーションマッシュアップするための基盤技術、生成AIなどの先進的な議題についての議論・発表を行っています。
今回は下記に関しての議論を行いました。

・ガバメントクラウドについて(SwitchOnlyRole)

・今期サムライクラウド発表内容に関して

・ISMS改定に伴う実施事項について

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

次回の部会は、2月中旬を予定しています。

是非みなさまご参加ください。

NCWG年度報告会、設立13周年特別講演会、パーティ兼忘年会 開催報告

この度ニッポンクラウドワーキンググループは13周年を迎えることができました。
日頃の活動をご支援いただいてるご協賛・メンバー・サムライクラウドサポーターの方々にも感謝申し上げます。

13期の活動報告および14期の活動計画の報告会、設立13周年特別講演会、パーティ兼忘年会を2024年12月3日にリアルとオンラインのハイブリットで開催しましたのでご報告いたします。
当日は多くの方にお集まりいただき、ありがとうございました。

【司会進行】 大澤 武史

【第13期活動報告会及び第14期活動計画報告会】

会長 小堀吉伸

小堀会長から、2024年度の活動と2025年度の活動計画の報告をいただきました。

最初に会の設立にかかわるお話をされました。

ニッポンクラウドワーキンググループは、2011年11月1日に設立し活動を開始しました。
 その1年前の2010年11月1日より「ニフティクラウドワーキンググループ」として1年間活動した後、よりニュートラルな立ち位置の会としてニッポンクラウドワーキンググループとして活動開始することとなりました。
 ニュートラルな立ち位置だから出来ること、さらにニュートラルな立ち位置だからこそやらなければならないことなど、日本のクラウドビジネスのパイを少しでも広げることをミッションとして会がスタートしましたが、13年経って「クラウド」が道具として、またモノゴトを表現するときの「意味」としても普通に使われるようになっていることを十分認識しながら、引き続き「クラウド」の活動を行ってゆきます。

以下、箇条書きにて概要のみを記します。

・2024年11月時点でのNCWGの構成は、メンバー86社、協賛企業20社、サポーター7人で、200名程度が会の活動に関わっている。

・2024年度のスローガン「Beyond the Clouds 24!『クラウドケイパビリティを高め、次のクラウドビジネスをつかむ!』」と活動方針、そして主な活動について説明されました。

続いて、2025年度のスローガン「Beyond the Clouds!『クラウドケイパビリティを伸ばし、クラウドビジネスの質を高める!』」と活動方針、そして主な活動計画について説明されました。

・「Beyond the Clouds!」については、「クラウド」は、あくまでも道具なので、その道具を使って成すべきことをきちんと捉えれば、道具のクラウドは自然と使われるとの意味合いから、クラウドを超えてということで、「Beyond the Clouds」をスローガンにしているとのことです。

・そして会に参加するだけでなく、参加するからには、一緒に企画から関わってほしいとのことで、「参加者から参画者へ」と呼びかけられ、参画者として会の活動に関わっていただくことで、自社の強みを表出していただき、他の参画者との交流を通して、相乗的なクラウドビジネスの価値を創りだすことができると説明されました。

また、活動の推進力となっている実行委員の皆さん及び所属されている会社の方々に対して、イベントごとに作成される報告書作成への感謝とお礼を述べられていました。

・2025年度の活動の「域」としては、AIが主戦場となりますが、さらに量子コンピュータなどの量子分野や宇宙ビジネスなども活動領域に入れているとのことです。

最後に2025年も、面白いけど、有意義でクラウドビジネスに有効な活動を行ってゆく話されて報告会の話を終わられました。

【部会活動報告及び活動計画】

サムライクラウド部会(部会長 野元恒志)


IDとAPIとアプリケーションを連携の主な議題として取り上げて来ました。ゼロトラスト上でのセキュリティに関する議論を行っています。

2024年度の活動報告
ゼロトラストを中心として各種議論、成果発表を行いました。
2025年度の活動計画
ゼロトラストを中心とした議論をしつつ生成AIに関して、RAGを用いた生成AI技術のビジネスへの取り組みなど最新技術動向も取り込んでいきます。

クラウドアプリケーション部会(部会長 尾鷲彰一)

2024年度の活動報告
6月までは画像生成AIや、動画生成AI、音楽生成AIなどのAIサービスを調査してきましたが、、7月以降はシステム開発に有用なAIを取り上げてきました。
2025年度の活動計画
AIサービスは刻一刻と進歩しているため、AIサービス一覧の見直し、サー追加、修正を行います。
引き続き、業務に役立つAIサービスを取り上げていきます。

クラウドビジネス推進部会(部会長 藤田浩之)


皆さんが気軽に参加して「クラウドビジネス」について知識を共有する場として、お酒などを飲みながら「テーマ」に沿って語り合う「クラウドビジネスサロン」を開催しています。

2024年度活動報告
 取り上げたテーマとしては、ノーコードの活用と最新生成AIの活用を取り上げてきました。
2025年度活動計画
 テーマは引き続き「生成AIのクラウドビジネスへの活用」とします。
 クラウドケイパビリティの向上とクラウド人材の育成を目的に、今期は参加メンバーの皆さんからも積極的に発表する機会を作ろうと思います。

実行委員会に参加して(実行委員大澤)


今日の会場の大久保の健保会館はNCWGにとっての聖地です。
実行委員会は何をしているのかについて説明します。
月に1回程度の実行委員会では、理事会で話し合われた内容を共有していただき、実行委員からの意見を出し合っています。
会合では、会場設営、機材の準備、会合の進行、写真撮影、レポート作成、パーティーの運営を担っています。
実行委員同士の交流も活発です。
大勢の人達の前で発表する経験ができます。
実行委員会の課題は委員の高齢化ですので、若手の参画を期待しています。

クラウドビジネスサロンに参加して(実行委員宮原)


クラウドビジネスサロンで弊社の取り組みを紹介しました。
出席された方々のお役に立てると思い、質問やご意見をいただけると気づきやヒントになるとともに、自社の取り組みを知っていただくことにより、会社同士の連携、協業の可能性を見つけられるかもしれないと考えたからです。
NCWGは、会合だけでなく部会にも参加すると、より多くの人との出会いや、ビジネスのヒントや、協業のチャンスを手に入れることができます。皆さんもご興味のある部会に参加されてはいかがでしょうか?

【13周年特別講演】

「量子コンピューティング分野の研究開発の現状と今度」

慶応義塾大学 理工学部物理情報工学科准教授

QuanmaticCTO

量子フォーラム技術担当理事(業務執行理事)

田中 宗 氏

はじめまして。最近、量子フォーラムにて技術担当理事を担当したご縁で、本日の機会をいただきました。よろしくお願いします。

本日は、量子コンピューティング分野の研究開発の現状と今後ということで、今、量子コンピューティングの分野が話題になってることは皆さんご存知だと思います。

ただ、様々な情報があって捉えどころが難しい面もありますので、本日は専門的なところというよりもわかりやすく触れていきたいと思います。

■自己紹介

慶應義塾大学 理工学部物理情報工学科に勤務。

大学で量子コンピューティング技術、量子技術に注力中。

2つの事例

・2022年 ヒト生物学 微生物叢 量子計算研究センター立ち上げ(私立大学として初めて採択されたWPIプロジェクト)

・2024年 サスティナブル量子AI研究センター立ち上げ

学生時代、東京工業大学(現東京科学大学)で、西森秀敏先生の研究室に在籍。

※西森先生は量子アニーリング方式を世界で初めて提唱した高名な方。

物理の他に科学や情報系にも携わったことで、量子コンピューティング技術を他の研究者とは違った観点で捉え、社会実装に近づける思考ができている。

また、量子フォーラム記事や、YouTube公式チャンネルで茂木健一郎先生と量子コンピューティングについて対談する活動も行っている。

量子コンピューティング技術を作る・伸ばす研究開発の他、トライアルの取り組みなど、様々なプロジェクトが走っており、それに参画している。

■量子技術とは

国内外問わず国家の重要戦略として量子戦略が位置づけられている。

世間のDXは待ったなしという状況だが、クオンタムトランスフォーメーション(QX)についても同様の状況。

ただし、量子コンピューティング分野の研究開発は順調に推進している。

特にここ数年のハードウェア進化は目覚ましいが、その一方でどのハードウェア方式が最も優れてるかは現段階ではまだ定まっていない。

ただ、この分野に関する日本の存在感は極めて高い状況なので、エコシステムをいち早く作っていく必要がある。

世界的に代表的な4つの技術

・量子通信

・量子コンピューティング

・量子センシング

・量子マテリアル

ここで一旦量子というキーワードを外すと、コンピューティング、センシング、通信、マテリアルとなるが、どれも現代の生活に欠かせないものである。

それに対して量子という形容詞をつけていくと何が起こるか?

そこが科学者としてのワクワク感と共に、社会実装を考えていく上でも極めて重要となる。

・量子コンピューティング

量子力学の法則を活用した新しいコンピューティングパラダイムとまとめることができ、特に特定のアプリケーションに大幅な性能向上をもたらす。

従来の古典コンピューティングと比較すると、新たな領域のコンピューティングを可能にする。※古典コンピューティングという言葉は物理の専門用語的に使用されている。

・量子センシング

様々な量の計測を提供するもので、特に従来のセンサーよりも桁違いに感度が高い。

量子システムに基づく次世代のセンサーを組むことで、様々な応用が期待されている。

量子センシングは、量子状態という非常にパワフルと同時に非常に脆い状態である。

この脆い状態は裏を返すと、少しの刺激で一気に壊れてしまうため極めて好感度に反応すると言える。

・量子通信

通信の転送や安全性を確保することができるとされる技術。

・量子マテリアル

次世代半導体の実現や、量子センシングの先進であったり、あるいはエネルギー変換貯蔵といった、グリーンイノベーションに期待されている。

■日本国内国外の量子戦略について

世界的に量子技術が注目されいる中での日本の量子戦略は「ニーズベース」。

令和2年 量子技術イノベーション戦略が掲げられる

令和4年 量子未来社会ビジョンが掲げられる。

令和5年 量子未来産業創出戦略が打ち立てられる。

令和12年目標 国内量子技術利用者1000万人、量子技術による生産額50兆円規模。、未来市場を切り拓く量子ユニコーンベンチャー企業を創出、という非常に高い目標が掲げられている。

 (内閣府の量子未来産業創出戦略概要から引用)

今までは量子技術そのものを作る事が研究トレンドだったが、最近は何かのものとクオンタムを結びつけるのが大事だと言われており、量子コンピューターやセキュリティネットワーク、センシングマテリアルに対して様々な取り組みがなされている。

一方、世界各国(欧州・北米・アジア・・イスラエル等)も量子技術に多くの投資をしている状況。

世界各国で量子コンピューターの技術として、クラウドサービス、ソフトウェア、ハードウェアに注力している。

その中で日本も存在感を出しているのが、この技術の特徴でもある。

■量子コンピューティング分野の研究開発

なぜ量子コンピューティング自体が注目されてるのか?

それは近い将来における危機が2つあるというのが前提になっている。

1点目は、コンピューターの性能成長が頭打ちになることが予測されている。

これまで言われてきたムーアの法則(約2年で約2倍成長)も、今後は成長鈍化が予想される。半導体の微細化限界と言われている自然界の限界に近づいている危機感がある。

2点目は、データ量の爆発的増加。これを危機と捉えるかチャンスと捉えるかの考え方もあるが、データ量が非常に増えている。

これはセンシング技術が非常に高まったり、DXなどの技術的に変化したり、様々な状況の変化でデータ量が爆発的に増加し、今まで今まで取れなかった分量のデータが生み出されており、今のままでは到底太刀打ちできなくなる。

その中で次世代アクセラレーターという考えのもと、1つは半導体技術の素朴な延長としてGPU・ASIC・FPGAがある。

別の見方では、情報処理とは何なのかを考えると、入力があってそれに対する操作があって最終的に出力が出るものとなる。

例:Googleマップで現在地と目的地を入力すると経路パターンが複数出てくる。

その際、地図アプリの中では緯度経路情報、道路情報、公共交通機関情報が次々と読み込まれていく。

この様にコンピューティングはいくつか工程があり、それぞれの工程を順々に処理していく。

何かを入力をしたら何か答えが出てくるというのは、日頃から経験しているが、中には結構計算が長くかかる副プログラムも存在するので、それ圧倒的に短くすることできればすぐに答えが出てくる。その計算時間を短縮するのに量子コンピューターをうまく差し込むことができれば良い。

■量子コンピューティングの分類(様々な分類方法がある)

主な分類としてはこの2つ。

・ゲート方式

「究極の量子コンピュータ」の手前の量子コンピュータ。

以前、暗号解読などのSFじみた話があったが、その時から提案されている伝統的な方法。、実は暗号解読といった野蛮な応用ではなく、例えば化合物計算というそれまでは机上の空論とされていた分野が現実味を帯びてきた。

・アニーリング方式(イジング方式)

 最適化計算を行うもの。

今までは学術的で物理学の特別分野とされていたが例えばAmazon Braketなどクラウドサービスでお金を払えば量子コンピューターが使える時代になった。

それにより量子コンピューターに対する経験を積もうという若い人達も出てくる時代になった。

その中で、私はどういう研究を行うべきかというところで慶應義塾大学に2020年に着任した。

その時に自分の持ち味を生かして研究室を作るとした時に、量子コンピューティング技術はコンピューターなのでハードウェア研究も大事だが、私自身はハードウェアを作れないので、ハードを作れる人たちと手を組んで新しいコンピュータの形を作る研究を行った。

これがハードウェア開発の基礎となり、またソフトウェア開発の基礎やアルゴリズム開発は、今は量子コンピューターがお試しできる状態なので、コンピューターをどう動作させればパフォーマンスを最大限発揮できるかを試す、そういった取り組みを行っている。

今の量子コンピューティング、あるいは数年後に確実に来る量子コンピューターで何ができるのかを探る、こういう取り組みを様々な企業の皆様と一緒に取り組んでいる。

■量子コンピューターのハードウェア開発競争

D-Waveシステムズという会社は、量子アニーリングマシンを2011年に世界で初めて商用化している。そこで掲げられているロードマップは、だいたい2年で倍ぐらい成長とされている。

先ほどムーアの法則を出したが、ある意味量子アニーリング版ムーアの法則だとD-Waveは言っている。

ゲート式量子コンピューターのロードマップ

量子ビット数という観点ではIBMがかなり進んでいる。

IBM Quantumでもロードマップを掲げており、着実に進化させていくと宣言して実装してきている。

量子コンピュータハードウェア開発に参入する企業

国内外様々な企業が参入を行っている。

量子ゲート方式の実現手法が続々提案中、超電導やイオントラップに加え、2022年は冷却原子、フォトニクスの開発に注目。

今、ハードウェア開発において、様々なところがいろんな方法で作っているが、どの方法にもメリット、デメリットがある。

アメリカ企業がたくさん参入しているが、日本で取り組みはしっかりと行われている。

理化学研究所では国産量子コンピューター初号機として「叡」という量子コンピューターが稼働した。

また、分子化学研究所の大森先生グループの技術をもとに、スタートアップを事業化に向けた連携を進めいく中性原子方式があったり、日本の会社ではないが、Queraという会社もまた中性原子方式は産業技術総合研究所のABCIとつなげる事が決定している。

ハードウェア実現の方法とそのメリット・デメリット

・人工的に量子ビットを実現:超電導・半導体(シリコン) 

・自然に存在する物理系を用いて量子ビットを実現:イオントラップ・中性原子・光

どの方法が一概に良いか悪いかは言えず、家電製品のように後から出てきた技術が優れているわけでもない。

ただ、そういった誤解は結構多かった。例えばゲート方式というのが1990年代から出てきたが、1998年にアニーリング方式が提案されたが、この新しい量子コンピューティング方式は、ゲート方式でできないことを実現できるという風に考える人もいた。

でも、そうではなく、次世代技術だっとしても新しく出たから必ずしも良いという事ではないということを抑え、今後何々方式が出てきたとしても、過去にあったものが全部ダメになる訳ではなく、それぞれの方式で競争しあっている。

■量子コンピュータのソフトウェア開発競争

「量子アニーリングマシンで一度で処理できない場合に対するアルゴリズム」

私が元々いた早稲田大学で様々なアルゴリズムの提案がなされている。

一言で言うと、量子アニーリングマシンで一度で処理できない場合に対するアルゴリズムという考え方。

我々は計算する時に計算機にデータを入力するが、入力するデータの容量が決まっている。しかし、このデータ容量よりもはるか大きいものを解きたい、問題が大きかった場合にどのようにするか?ということを早稲田大学で取り組んでる。

また、私どもの研究室では量子コンピューティングとAIを組み合わせたアルゴリズムというものを開発している。これがFactorization Machine with Annealingという専門用語がある我々が作った方法。量子コンピューティングとAIとそして実験を組み合わせるということ。例えば、効率よく電流が流れる材料を作りたいという時に、いろいろな混ぜ合わせを行いって電流値を測る。するとあまりうまくいかなかったので次にこれをやってみよう、作って測る作って測る繰り返す。この試行錯誤をできる限り減らす、そういうことができる方法だと考えられている。

この試行錯誤が必要そうな問題で、いろいろな業種の方に興味をもらい、いくつかの課題について実際に解く。こういった技術を広めていきたいというふうに思っている。

機械学習と量子最適化の融合

量子リーディングマシンとAIとシミュレーションを融合することで、AIだけでは解くのが難しかった、量子コンピューターだけでは解くことができなかったという問題に対し、この方法は有効であるといえる。

これは、従来の機械学習でもできはするが、我々の方法を使うと、だいたい計算時間として約1桁ぐらいの速度向上が見えてくる。1桁は例えば1ヶ月かかるところが1日で済む。あるいは1年かかるものが1ヶ月で済むという感覚。なんらかの工業製品を作ろうと思った時に、この1桁というのは非常に大きいものだということがご理解いただけると思う。

■量コンピュータユースケース開発競争

「産学共同研究で進めている量子アニーリング応用探索研究」

・従業員シフト計画問題

・マルチモーダル交通最適化

・広告配信最適化

こういった応用探索研究がリアル現場で出てきている。

一例としてベルメゾンロジスコでmagiQannealというシフト表作成ソフトを導入し、実際に実運用されて横展開をする。別の企業でも使用できるサービスになったこともある。

また、ローム社と私がCTOを務めるQuanmatic社で、半導体の製造工程、最適化の実証を行い、2024年4月に本格導入を目指すとしてプレスリリースされた。

ただ、これがあちこちで起こっている訳ではなく、ごく少数の例が出始めている状況。

Factorization Machine with Quantum Annealing(FMQA)の応用

メタマテリアル、フォトニック結晶レーザー、発光材料、スピントロニクス材料への応用がアカデミックレベルでは見えてきている。

■量子未来社会へ

「量子未来社会を創造するために必須のエコシステム」

社会変革を目指す皆が量子技術が拓く未来像を描、エコシステムを形成する必要がある。

学術研究から生まれた最先端技術を真の意味での実用化・商用化へ舵を切るためには、大学、研究所などが大事。それだけではなく、企業、あるいは国家地方自治体、日本の総力戦というような考え方が極めて大事。国外との戦略的な連携(なんでも連携すればよいというわけではない)が、必須である。

その中で、量子コンピューター技術業界のエコシステム形成として様々な公的なところが特に人材育成に力を入れている。

例:NICTにてNICT Quantum CAMPの実施。

IPAの未踏ターゲット事業プロジェクトの立ち上げ。

そこからこのQUANTATTACKというテトリスのような、量子ゲート方式の知識があると、高得点が取れるようなゲームの作成などの取り組みも出ている。

量子コンピュータ技術業界のエコシステム形成

量子コンピューター、量子技術、コンピュータ技術に限らず、エコシステムを作りだす観点で一般社団法人量子フォーラムを立ち上げている。

量子フォーラムの良さは、特にアカデミック業界の人と産業界の人が密になりやすい仕掛け作りをしている。

私は、量子コンピューター技術推進委員会の委員長として私活動しており、さらにこれを発展させ、量子フォーラムを通じてそれほど馴染みがなかった方も量子技術に親しんでいただき、何らかの社会実装、そして市場を作る仲間作りをしていきたいと思っている。

量子フォーラムのウェブサイトには、佐々木委員長、東大理系中村先生(超伝導量子ビットを世界で初めて作った方)、IBMの小野寺さんなど様々な方がいる。

また、若手インタビューという企画で量子人材の若手が頑張っている様子を発信し、若者が入ってきているというところが非常に大事ですが、その若い人が量子技術というものを通じてどう社会実装していくかの取り組みも垣間見ることができる。ぜひ、量子フォーラムのウェブサイトをご覧いただき興味を持っていただければと思います。

DX人材→QX人材

なぜエコシステムを取り上げたのかは、おそらく多くの企業勤めの方は、例えばソフトウェア開発人材育成をする、あるいはゲームができてくると、それが社会実装にどう近づいていくのかと疑問に思うことも多々あると思う。その時に考えてみると、今の時代にはどういった人材が必要なのか?と率直に全てを理解してるわけではないが、ただ、今の時代はDX人材を作っていくことに対して、様々な企業が取り組み成功を収めてきていると思う。

そのDX人材を育成する、あるいは作っていく、採用する、そういったことをQXに横展開していくことをまずは行えばよいのではないかと思っている。

旧量子と言うと、神秘的で魅力的ですごそうと思われるが、例えば量子コンピューターそのものを取ってしまえば、何か計算するただのコンピューターという観点から言うと、DXでやってることと大差ないと思ってもらいたい。

まずはDXからQXにするには、横展開するにはどうしたらいいかを作っていくのが大事。

学びのサイクルはDXに対しては議論が整理されてきているが、DX人材育成方法の横展開をすることで、QX人材育成がスケールするのではと仮説を持っている。

やはり大学や研究所、そして一部のコアな方が取り組んでいるだけではダメで、2030年の大目標に対して取り組むには、日本の総力戦で取り組む必要があると思っている。

一緒に取り組んでいる住友商事のQXウェブサイトから引用

DX to QX、量子未来社会の創造

つまり量子未来社会へという想像ですが、連続的な事業変化と非連続な未来創生、この2つのレイヤーに分かれる。

連続的な事業進化は、着実に量子を染み込ませるために重要。

今の事業に量子が入り込む余地はないかという観点でも見ていくが、それだけではそれこそ量子技術による生産額の規模や、ユニコーンスタートアップなどだけでは夢物語で終わってしまう。

そうならないためには、「こういうことができたらいいな」という考え方を持って、今までは考えもよらなかったことを量子でやってみるというイノベイティブな考え方が大事。バックキャスト、フォアキャストも共に大事である。

特に量子は最先端の部分ばかり考えると難しいものになってしまい、直近のことばかりだと既に実現できていて、それでは両者はスケールしないので、いろいろなレイヤーで取り組むのが良いと考えている。

■まとめ

量子技術として代表的なものは幾つかのものがある。

繰り返しになるが、国家の重要戦略として今世界的に量子戦略というものが位置づけられており、QXへの歩みはもう待ったなしである。

さらに、量子コンピューティング分野の研究開発は順調に進捗しており、これまでソフトウェア開発が多かったが、最近はハードウェアの進化が非常に目覚ましくなっている。

ただ、どのハードウェアが最も優れているかは現段階では不明。

量子コンピューティングの応用に関しては、日本の存在感は極めて高い。それは、日本の研究開発の強み、応用を考えているところだと私は確信をしている。そこをさらに伸ばしていくというのが良い。

量子未来社会を想像するために研究クラスターの人だけが取り組んでいるだけでは絶対ダメで、様々な人を巻き込んでやる必要がある。

さらにQXは時代を先取り、まさに一丁目一番地である。

この量子という技術次々と出てきている観点から、これを通じて時代の変化を先取るのが大事ではないかと考えている。

以上、ありがとうございました。

【閉会の挨拶】

副会長 野元恒志

田中先生、本当に貴重な話をありがとうございました。

ハードウェア方式は沢山あるがまだ優劣がついていないこと、特に量子コンピュータは一企業がおいそれと買えるものでもないので、ソフトウェア分野、DX・QX人材へというお話と、日本の総力戦というお話がとても印象的でした。

産学官の連動は、自ら行なっている事業体に置き換えて見ると、なかなか量子を活用して何かをするきっかけを持ちづらいので、この様な場や、NCWGの研究部会で技術的な連動を検討したり、量子コンピュータはプログラミングの考え方も変えていく必要があるので、考えるところが非常に多く、非常にためになるお話でした。

本日は、第13期の報告会と第14期の計画発表、特別公演というプログラムでした。

今日は14期の決起集会のようなものです。

その中で量子コンピュータというとても良いお話をいただいています。

小堀会長も冒頭で報告と計画を発表した通り、参加ではなく参画ということで、本日登壇した方々が部会や実行委員会についてご説明しましたが、それらに参画していただくことでチャンスも増えると思います。

サムライクラウド部会も難しい話をしていますが、参画いただくうちにわかるようになってきたりします。

新しい気持ちで14年目スタートしていきますので、この後の懇親会で大いに交流していただき、14期のNCWGではこういう参画をしていきたい、といったことを語っていただきたいと思います。

【パーティー兼大忘年会】

サムライクラウドサポーターや、関係団体の皆様から祝辞を頂き、またプレゼント抽選会とたくさんの参加者の皆さんで大いに盛り上がりました。

【NCWG実行委員 報告書作成者】
宮原 哲也(株式会社アルティネット)
放生 浩一(株式会社ドヴァ)

第76回ニッポンクラウドワーキンググループ会合のご案内

NCWGメンバーおよびご協賛各位

2025年2月12日(水)に第76回会合を
リアルとオンラインのハイブリッドにて開催いたしますので
ご案内いたします。

今回の会合では、ランサムウェア/セキュリティ関連について一般社団法人日本ハッカー協会 理事 杉浦さんにお話頂きます。
知らなかったことを知り、この機会に皆さんのクラウドビジネスへの有効性をご検討いただき、今年度の活動スローガンにあるように、クラウドケイパビリティを伸ばしていただけたらと思います。
是非みなさん、ご参加ください。

2025年度の活動スローガン:
 Beyond the Clouds !
 『クラウドケイパビリティを伸ばし、クラウドビジネスの質を高める!』

なお、会合後は恒例の懇親会(リアルのみ)も開催いたしますので
是非合わせてご参加ください。
懇親会からの参加も歓迎いたしますので、会合への参加は難しいが
懇親会からは参加できるという方は是非お申込みください。

<第76回ニッポンクラウドワーキンググループ会合>
テーマ:『ランサムウェアを知り、クラウドケイパビリティを高める!』
日 時:2025年2月12日(水)17:00~19:00
懇親会 19:30~21:30
場 所:株式会社エル・ティー・エス リンク 会議室
東京都港区元赤坂1丁目3-13 赤坂センタービルディング14F
https://lts-link.com/company/access/
および、オンライン(Zoom)

【会合内容】
 1.開催のご挨拶
 2.各部会報告
 3.LTSリンク社からの各種ご紹介
 4.ゲスト講演
  タイトル:「どこまでクラウド化すればランサムウェア対策になるのか」
       一般社団法人日本ハッカー協会 代表理事 杉浦隆幸 氏
  世界的に拡大するランサムウェア被害に対し、クラウドはどこまで
  有効なのか。本講演では、オンプレとの違いやバックアップ、
  セキュリティ自動化などの要点を示し、リスクとコストを踏まえた
  最適な移行範囲を探る。成功例・失敗例を踏まえ、ハイブリッドや
  マルチクラウド活用で事業継続性とコンプライアンスを両立する
  具体策も議論する。クラウドベンダーや販売事業者向けに、提案時の
  注意点やコスト評価もカバーし、実務に役立つ視点を提供する。

 5.会長からの総括
 6.連絡事項
 7.懇親会 (19:30-21:30)
   会 場:ビッテ
       https://bittebitte.jp/about
   懇親会費:6,000円
   ※当会は非課税のため、インボイス非対応の領収書となりますので
    予めご了承ください
   ※申込み後にキャンセルする場合は、お手数ですがinfo_cloud@ncwg.jp
    までメールにて必ずご連絡をお願い致します。
    ご連絡なくキャンセルとなった場合や、当日キャンセルとなった場合は
    後日参加費を申し受けますので予めご了承ください。

<お申し込み方法>
お申し込みは、info_cloud@ncwg.jp 宛てに、
メールの件名を『第76回NCWG会合参加申込』として、
参加者全員の氏名およびメールアドレスをご連絡ください。
なお、参加にあたっては、リアル/オンラインを必ず明記ください。
また、懇親会への参加・不参加についても必ず明記ください。
※懇親会のみの参加の場合はその旨ご連絡ください。
(懇親会はリアルでのみの開催となります)

■感染症対策について
・少しでも体調が悪いと感じた方は直前でも、申し訳ありませんが参加はご遠慮ください。
その際は、info_cloud@ncwg.jpまでメールにてご連絡ください。
当日連絡できなかった場合は、後日ご連絡ください。
・受付時のアルコール消毒、検温(非接触)等にご協力ください。
なお、体温が37.5度以上ある場合は、申し訳ありませんが参加はご遠慮ください。

皆さんのご参加をお待ちしています。

NCWG実行委員 一同

【2024年12月】サムライクラウド部会 部会報告

2024年12月9日(月)にサムライクラウド部会を開催いたしましたのでご報告いたします。

今回は、リアルとオンラインのハイブリッド会議形式で実施致しました。

■日時:2024年12月9日(月)15:00~17:00
■場所:リアル及びオンライン会議

サムライクラウド部会では、SAMLやOAuth、多要素認証などの認証技術、アプリケーションマッシュアップするための基盤技術、生成AIなどの先進的な議題についての議論・発表を行っています。
今回は下記に関しての議論を行いました。

・LLM現状と今後について

・来年(今期)発表内容に関して

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

次回の部会は、来年1月中旬を予定しています。

是非みなさまご参加ください。

【2024年11月】サムライクラウド部会 部会報告

2024年11月11日(月)にサムライクラウド部会を開催いたしましたのでご報告いたします。

今回は、リアルとオンラインのハイブリッド会議形式で実施致しました。

■日時:2024年11月11日(月)15:00~17:00
■場所:リアル及びオンライン会議

サムライクラウド部会では、SAMLやOAuth、多要素認証などの認証技術、アプリケーションマッシュアップするための基盤技術、APIなどの先進的な議題についての議論・発表を行っています。
今回は下記に関しての議論を行いました。

・notebookLM、geminiの話

・Saasビジネスについて

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。

次回の部会は、12月上旬を予定しています。

是非みなさまご参加ください。


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