5月22日開催 さくらインターネット株式会社主催「NCWG協賛支援セミナー」報告
ニッポンクラウドワーキンググループの活動の一環で行っている協賛支援セミナーを、今回はさくらインターネット株式会社主催にて開催いたしましたので、ご報告いたします。

テーマ:『ソブリンクラウドとさくらインターネット社のサービスを知り、
クラウドケイパビリティを伸ばす!』
日 時:2025年5月22日(木)17:00~18:30
親睦会 19:15~21:15
場 所:さくらインターネット株式会社 セミナールーム
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-20-1住友不動産西新宿ビル 32F
および、オンライン(Zoom)
【セミナー概要】
司会進行 副会長 藤田 浩之

1.さくらインターネット社からのご挨拶
さくらインターネット株式会社 クラウド事業本部 執行役員 横田 真俊 氏

2.セミナー
講演1「さくらのクラウドとソブリンクラウド」
さくらインターネット株式会社 クラウド事業本部 執行役員 横田 真俊 氏

横田さんからは、「さくらインターネットについて」「現状の市場環境について」「ソブリンクラウドについて」の3つの内容についてお話いただきました。
「さくらインターネットについて」では、さくらインターネットの提供サービスや主な事業領域の変遷、競争力を支える強みなどについてお話いただきました。
「現状の市場環境について」ではAI向けGPU基盤の取り組みやガバメントクラウドへの取り組み、資格制度・パートナー制度への取り組みなどについてお話いただきました。
最後の「ソブリンクラウドについて」では、各社が様々な定義で「ソブリンクラウド」を謳うなかで、さくらインターネットとしては、「データ主権」=「データを国内に保存し、国外に流出しないようにする。(プライバシー保護、情報漏洩防止)」、「運用主権」=「クラウドの管理・運営を国内の組織が行う (外国の影響を防ぐ、安全保障)」、「法的主権」=「データに適用される法律を国内のものに限定(他国の法的介入を防ぐ)」、「技術主権」=クラウド技術やインフラを自国内で開発・運用 (技術的独立、サプライチェーンリスク低減)」の4つ主権を含めたものを「ソブリンクラウド」と定義しているとのことで、ソブリンクラウドとパブリッククラウド、プライベートクラウドとの主権の違いなどについてもお話いただきました。

講演2「さくらのAI戦略」(オンライン講演)
さくらインターネット株式会社 クラウド事業本部 事業開発部 小原 栄介 氏

小原さんからは、NVIDIA H100 Tensor コア GPUインフラをベースとしたAI戦略についてお話いただきました。
さくらインターネットでは、インフラ・実装・教育を結ぶ循環型エコシステムとして、「つくる」=「AIを開発するための環境提供」、「つかう」=「AIの社会実装協力」、「育つ」=「AI開発者の教育支援」のサイクルを意識して戦略を立てられているとのことです。
「つかう」では生成AIサービスプラットフォームとして、NEC社が開発した大規模言語モデル(LLM)「cotomi(コトミ)」を始めとして、主に国産LLMをクラウドプラットフォーム上で利用可能とさせることで、LLMのベンダー依存なく、セキュアな状態で生成AIを利用することができるなど、ソブリンクラウドにも通ずる主権を重視したクラウドサービスを提供するとのお話でした。

お二方とも非常に興味深く気づきに繋がるお話で、また会場やオンライン上からも多数の質問があがり、盛り上がるセミナーとなりました。
ご講演いただいた、横田さん、小原さん、ありがとうございました。

※さくらインターネット横田さんと、実行委員メンバーの皆さん
【親睦会】
セミナー終了後に、リアルでの親睦会を開催いたしました。
大いに盛り上がり、メンバー・ご協賛の方々との積極的な交流を図ることができました。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございます。