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第34回ニッポンクラウドワーキンググループ会合報告

『各社のクラウドサービス/クラウドビジネスを強い絆で結び、新しい価値を創造しよう!』をテーマに、第34回ニッポンクラウドワーキンググループ会合を開催いたしました。

今回の会合はNTTコミュニケーションズ株式会社さんに会場をご提供頂き、今年最初の活気ある会合となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。

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【日時】2016年2月4日(木)17:00〜19:00
【会場】NTTコミュニケーションズ株式会社 汐留ビルディング11F セミナールーム
【参加者】メンバー、協賛各社および関係者の方々を含めて45名

 

1.開催のご挨拶
副会長 藤田浩之

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2016年最初の会合ですが、本年もよろしくお願いいたします。
また、本日会場を提供していただいきました、NTTコミュニケーションズさんありがとうございます。

本日の会合のテーマ『各社のクラウドサービス/クラウドビジネスを強い絆で結び、新しい価値を創造しよう!』ということでメンバ3社からの発表を行います。

会長がよく「会の役割が終わったらこの会は解散だ」と言われていますが、嬉しいことに今回も新しいメンバに参加いただいています。
まだまだ役割は終わっていないのだなということを励みとして、実行委員一同この会を盛り上げていき、クラウドビジネスで新しい価値を作っていけたらと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

会としては6月の大阪会合まで決まっていますので、是非ご参加ください。

最後に、今年度のスローガンである『Beyond the Clouds(向く先はすべて次の世代へ!)』ということで、クラウドのその先にある価値を認めながら、次の世代のためにクラウドの利活用、そしてクラウドビジネスのマーケットを広げていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

 

2.新規メンバー紹介
ジグソー株式会社
坂本 勝也 氏

1月からニッポンクラウドワーキンググループに参加させていただくこととなりました。
後ほど発表もおこないますので、よろしくお願いいたします。

 

3.部会報告
サムライクラウド部会
部会長 野元 恒志

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サムライクラウド部会としては、CBAさんとの連携でアプリケーションをSAMLに対応させる「CBA×NCWG対応実践ワークショップ2016」を開催し、10社20名ほどにご参加いただきました。こういった活動を引き続き実施します。
2016年度は次回の会合でも話があるDocker、また以前にも出ていましたセキュアじゃないAPIの考察、SAMLをビジネスの実践といった点を中心に活動していきたいと思っています。
次回は2月17日に、CBAさんとの連携部会をJPタワーで行います。

 

クラウドアプリケーション部会
部会長 尾鷲 彰一

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昨年度までは前本さんが部会長をされていましたが、本年度からは私が部会長を努めます。
今年度のテーマとしてクラウドとBeaconを活用したIoTについて進め、デモアプリケーション開発を行うことで各社のサービスに活用していただければと考えています。

Beaconに関する活用事例をいくつかご紹介いたしますが、ルーマニアではバスにBeaconをつけて近づいてくるとスマートフォンに通知をします。
また同じくルーマニアのスーパーマーケットではプライスリストにBeaconをつけていて、スマートフォンを持って近づくと特売品のクーポンが表示されます。
他にもIBMのセミナーや物流などでも利用されていますので、そういったBeaconの基礎に触れていければと考えています。
またアプリケーションについてApple社のiBeacon、Google社のEddystoneなどの規格も活用していきたいと考えており、第1回目の開催については、3月28日に場所は未定ですが予定しています。

 

クラウドビジネス推進部会
部会長 藤田 浩之

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クラウドビジネス推進部会では、クラウドビジネスを広げるためにリアルなディスカッションなどの活動をしています。
今年度のテーマは「価値を生むクラウドビジネスを導く」であり、現在の状況はほんとうの意味でのいいサービスが生まれる土壌であると思っており、そこで我々が本当に価値のあるものを提供していくことが今後のクラウドビジネスに必要と考えています。
今までは協業事例やクラウドビジネス事例、ご協賛さんからお借りした検証環境での検証発表を実施してきましたが、今年は以前に会合で実施した仮想協業について部会で注力していきます。
1月末にクラウドサービス部会との合同部会を実施し、そこではアントレプレナーの教科書を題材に「顧客開発モデルを仮想協業に適用できるのでは?」という内容でディスカッションを行いました。
今後は顧客開発モデルの理論について勉強会を行い、実践として仮想協業としてどんなビジネスが創出できるのかを考えていきます。

 

クラウドサービス部会
部会長 小堀 吉伸

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先日クラウドビジネス推進部会と共同開催を行いました。
部会では、去年実施したカゴヤさんの支援セミナーにおいて、NCWGメンバーがカゴヤさんに提供している各社のサービスを補完プロダクトに見立て、セオドア・レベットのホールプロダクトという考え方に当てはめて、実践版ホールプロダクトを表出させたので、それを基に今回の部会でディスカッションを行いました。

今後はコアプロダクトのまわりにある補完プロダクトを繋げて行く、つまりサービスのためのサービスと言ったとらえ方の『Services as a Services』『サービスのメタ化』などについて部会で検討していきます。次回のクラウドサービス部会は、3月後半を予定しています。

 

4.メンバー発表

メンバー発表1
ファイルフォース株式会社
高原 慎太郎 氏

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私共は、いわゆるクラウドストレージというサービスを展開しています。
他社様と何が違うのかというと、本当の意味での『クラウド型のファイルサーバ』であることであり、Windowsのエクスプローラーからクラウドとつながります。
また何万人、何TBでも使うことができ、実際に23,000人で利用してただき、お預かりしているデータが約200TBという実績があります。
実際のユーザ様としては、信金キャピタル様、ベネッセ様、文藝春秋様などがあります。
今回はブラウザにての実機操作をご覧いただきますが、ブラウザからはIDとパスワードでログインしていただき、特徴としてはWindowsライクな違和感の無い操作が可能な点です。
対応しているフォーマットは約200ありまして、プレビューなども可能でキャッシュは残りません。
またファイルフォースでは作成者や作成日などのメタデータ属性による検索ができ、膨大なファイル数から効果的な検索が可能です。
他の機能としては共有リンクの発行もありますが、その際にGPSやWi-fiの位置情報やIPアドレスによる共有制限、またプレビューのみの設定などが可能です。
さらに発行済の共有リンクについて、誰がいつどこで何回閲覧をしたのかを確認することも可能です。
もちろんフォルダ単位でメールアドレスを設定することにより、特定の人のみのアクセスを設定することも可能です。

Q1
ファイルサーバのシェイプアップの機能はありますか?

A1
データ移行の際にファイルの取捨選択はお客様にて実施いただきますが、他には基本的な機能として重複排除などの機能があります。

Q2
出資者が出資に納得された点はどこですか?

A2
ブラウザ上での実装予定であった機能について興味を持っていただき納得いただきました。

※発表資料はこちら

 

メンバー発表2
ジグソー株式会社
坂本 勝也 氏

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弊社の事業内容を一言で言うと『A&Aサービス(Auto Sensor-ing & Auto Direction)』であり、検知と制御を自動でやるということです。
ヒストリーとしては2001年11月に設立、2014年10月には札幌コントロールセンター(SCC)を開設して全国のサーバ監視運用業務を開始しています。
2015年には「HAKUTO」とのパートナー契約、Kudan社への戦略的出資、東京証券取引所マザーズ市場への新規上場、IoTデータコントロールサービスのリリースなどがありました。
また、2015年12月にはイスラエルの Altair Semiconductor社とIoT-LTEチップセットの包括技術ライセンス契約を締結、今年の1月にはZMP社と自動運転向けリアルタイムOSである「IZAC-OS」の共同開発を開始しています。

ここからは弊社のサービスについてですが、「所有」から「利用」へ変化しているクラウドサービスについてシステム運用管理をサポートいたします。
ネットワーク、ハードウェア、OS、ミドルウェアなどお客様は色々なお悩みがありますが、弊社がその窓口となり、また各レイヤーに強味を持っている各パートナー様とタッグを組んで課題解決に当たりたいと思っています。
サーバ監視運用に使うシステムはpuzzleというオリジナルシステムを使用し、自動検知・自動制御を行います。
次にIoTに関するサービスですが私達はIoTは手段であると考えており、手段として弊社のサービスを利用していただければと考えています。
弊社が提供できるのはデバイスとデータストアの間にあるサービスであり、デバイスメーカーやクラウドベンダーと連携をすることでEnd-to-Endのサービスを提供いたします。
最後にエコシステムについてですが『クラウドの窓口』というサービスを実施しています。コンセプトは「保険の窓口」と同じで、お客様の課題を解決するために最適なクラウドサービスはどこか?という点をフラットな立場でお手伝いします。
またもう少し大きな連携として、『JIG-SAW Sales Alliance Program for D.U』というコンソーシアムを立ち上げています。
これはクラウドベンダーに限らないセキュリティベンダー、SIer、デバイスメーカー、アプリケーション開発などあらゆるレイヤーの会社にお声がけをし、100社を超える会社にご参加いただいています。
本日ご参加の皆様とも一緒にビジネスを広げていけるような関係を持って行きたいと考えております。

Q1
海外の先進的企業との資本提携を行う事になったきっかけはなんですか?

A1
サーバの運用監視自動化システムを開発する流れの中でIoTデバイス向けのサービスも提供しましたが、そうしたところIoTデバイスの会社様からお声がけがあり、そこから広がり始めました。

 

メンバー発表3

株式会社クリエイトラボ
第1事業部第1部第3グループ
大澤武史

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弊社の事業をひと言で表現すると、「サポートを専門とすること」です。
弊社は1986年に株式会社クレオの子会社として創業し、昨年で30周年を迎えることができました。
弊社の兄弟会社としては、株式会社クレオソリューション、株式会社クレオマーケティング、株式会社クレオネットワークスの3社があり、子会社に株式会社セールスゲート、株式会社アイティアイ、株式会社アダムスコミュニケーションがあります。
弊社社員の半数以上は30代であり、勤続年数は3〜10年の社員が半数以上と、退職者が少ないのが特徴です。
事業としては、ヘルプデスク、フロントサービス、テクニカルサポート、システムサービス、システム構築、Web制作などがあり、中でも現在の事業ドメインとしては、フロントサービスとテクニカルサポートが大きなウェイトを占めています。

テクニカルサポートに従事しながら、メンバーと協力をして進めたことをいくつかご説明いたします。
まずは「経験値アップ」です。製品に関するスキル、応対のスキルの両方について経験値をアップする必要があります。
次に「コンポーネントの専門家(化?)」です。それぞれのコンポーネントについて、少しでもそのコンポーネントに対して知識が多い人を担当として割り振りました。
もうひとつは、開発部隊とのコミュニケーションであり、実際には週1回の定期的な情報交換会を実施しました。

こういった施策を実施し、また開発部隊の思いを共有することにより、現在ではテクニカルサポートのみで90%以上を回答することができるようになり、結果として開発部隊には開発工程に注力をしてもらうことができています。
また、ナレッジやFAQを強化したことにより、問い合わせ数の削減も実現することができました。

弊社ではサポート専門会社としてほかにも数々のノウハウを持っております。
本日ご出席されているみなさまの中にも開発担当者が保守に時間をとられてしまうなど、いろいろなお悩みがあるとは思いますが、そういった際にはぜひ弊社にご相談ください。

質問1 新しいことに取り組む際に、気をつけていることは何ですか?
回答1 社内で「新技術委員会」という名のチームを作って、みんなで一緒に取り組むようにしています。

質問2 みんなで共有するようになったきっかけを教えてください?
回答2 大きな事件ではなく、些細な案件がきっかけで、みんなで話すようになりました。

※発表資料はこちら

 

5.NTTコミュニケーションズ株式会社からの各種ご紹介

NTTコミュニケーションズ株式会社 第五営業本部営業推進部門 清水一正

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第五営業本部は、主に東日本でのパートナービジネスを担当する部署です。

弊社のEnterprise Cloudをよりご理解いただくために、11の「こんなお客様はいませんか?」をもとにご説明いたします。

1.Universal Oneをお使いのお客様
Enterprise Cloudは、Arcstar Universal Oneとの接続料が無料(100Mベスエフォート)です。

2.クラウドのTCOを抑えたいお客様
NWも可変にできて、ベストエフォートだけでなく帯域確保もあり、さらにはオンデマンドで迅速なシステム設定や変更もできます。

3.クラウド化できないサーバがあるお客様
お客様ラック内の物理環境とクラウドが連携できるので、クラウド化できるものから順次クラウドに・・というハイブリッド構成が可能です。

4.予算化の金額変動に厳しいお客様
ほとんどのリソースが月額上限付きの従量料金なので、定額イメージで利用可能です。予測がつきにくいデータ転送料金がすべて無料なので、安心して利用できます。

5.データ通信が多いシステムをクラウド化したいお客様
上りも下りもデータ転送料が無料です。

6.セキュリティ要件が厳しいお客様
IPS/IDSなどの様々なセキュリティサービスをご用意しています。

7.FISC対応の必要があるお客様
Enterprise Cloudは、FISC基準に“適合”しています。

8.閉域網経由でAWS,Azureを使いたいお客様
VPNからセキュアに直結でき、ポータルからオンデマンドでお申し込み頂く事により即日で開通できます。

9.閉域網経由でサービスを使いたいお客様
EnterpriseMailとSalesforce over VPNを提供中で、box over VPNも3月から提供予定です。

10.脆弱性診断をしたいお客様
診断エンジニアによるアドバイスと脆弱性への修正確認を、無料で行います。

11.運用のアウトソースをしたいお客様
マネージドサービス「Global Management One」を提供しています。

企業のクラウド利用形態が、ハイブリッドクラウドとホステッドプライベートクラウドへとシフトしていることに対応すべく、2016年2月にEnterprise Cloudはさらに進化し、Enterprise Cloud上に『オンプレミスシステムを再現』でき、さらにハイブリッドなIT環境の『最適化/マネジメント強化』も実現します。

質問1 これまでクラウドの導入が難しかったお客様の事例はありますか?
回答1 テクニカルな理由より上層部や親会社の意向で、なかなか進まなかったことがありました。

質問2 「AWSだけを使いたい」というお客様に、御社のクラウドを進める際のポイントは?
回答2 TCOでの金額面で弊社の強みがあると考えています。AWSではサイジングがずれると予想外の金額がかかることがあり、また為替のリスクもあります。

※発表資料はこちら

 

6.総括
会長 小堀吉伸

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お話しいただいた皆さん、ありがとうございました。
今回はメンバー3社の発表でした。このような機会を通じて、メンバー同士はもちろん協賛企業の皆さんにも、この会に参加している方々の取り組みを知ってもらいたいと思います。
各社の発表にもある通り、NCWGではテクニカルなことは外せないと考えています。それは、会としてサムライクラウドを中心に据えていることからもお分かりいただけると思います。
今後の予定ですが、次回3月の会合ではDockerのクラウドビジネスの利用について、4月はブルガリア国商務官の方にお話しいただくことになっています。今年の会のテーマが「Beyond the Clouds!」ですので、先にあるものをつかむためのヒントになればと思います。5月は会合はお休みですが、6月は大阪会合になります。ぜひ、皆さん今後も積極的にご参加ください。

 

7.懇親会
懇親会についても大いに盛り上がり、メンバー・ご協賛の方々との積極的な交流を図ることができました。

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【NCWG実行委員 報告書作成者】
宮原 哲也(株式会社アルティネット)
大澤 武史(株式会社クリエイトラボ)
野元 恒志(有限会社ディアイピィ)


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