第82回ニッポンクラウドワーキンググループ会合報告
『NCWG流タレントマネジメントで人材を育て、クラウドビジネスの可能性を拓く!』をテーマに、ニッポンクラウドワーキンググループ第82回会合を、リアルとオンラインのハイブリッドにて開催いたしました。
今回の会合は、スリーハンズ株式会社さんに会場をご提供いただき、多くの方々にご参加いただき活気ある会合となりました。

テーマ:『NCWG流タレントマネジメントで人材を育て、クラウドビジネスの可能性を拓く!』
日 時:2026年4月17日(金)16:00~18:00
懇親会 18:30~20:30
場 所:山王パークタワー 地下1階 カンファレンスルーム Room A(スリーハンズ株式会社提供)
東京都千代田区永田町2丁目11−1
および、オンライン(Zoom)
【司会者のご紹介】
司会 NCWG副会長 野元 恒志
1.開催のご挨拶
副会長 藤田 浩之

みなさまお集まりいただきありがとうございます。また、今回会場をご提供いただいたスリーハンズさんにもお礼を申し上げます。
今回の会合は、各社に新規メンバーや新入社員が加わる時期ということで、次世代を担うクラウドヒューマンリソースの育成をテーマに、これまであまり大勢の前で発表のご経験がない方のスキル・経験を積んでいただく場として企画しました。
昨年も同様の主旨で実施しておりまして、発表されたみなさんがとてもお上手だったため非常に驚きましたが、今年はどんな発表となるのか、ぜひ温かい目で見ていただきながら参加されている皆さんからいろいろとアドバイスいただければと思います。
最後になりますが、今期のスローガンは「Beyond the Clouds and Advance the “SAMURAI CLOUD”」、サブスローガンは「クラウドケイパビリティを重ね合わせ、クラウドビジネスの可能性を拓く!」となっておりますので、こちらのスローガンのもと、みなさまに参画いただければと思います。
2.新規メンバーのご紹介
株式会社トキワ 岩崎 安高 氏
このたびニッポンクラウドワーキンググループに参画承認いただき感謝します。わが社は本社が茨城で、東京にも事業所を構えており、ヘルスケア、ネットワークソリューション等を提供しております。現在の事業はまだオンプレミスが中心となっていますが、これからクラウドにビジネス領域を広げていきたいと考えており、ワーキンググループのメンバーの皆様のお名前を拝見しても様々なキーワードがあり、興味深く思っています。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
3.部会報告
サムライクラウド部会
部会長 野元 恒志

今期はゼロトラストと生成AIの二大テーマを据え、会合を重ねています。次回は来週月曜日に開催予定で、毎月一回は開催していますので、ご興味のある方はぜひお声がけいただければと思います。定常的には10名程度参加しており、最近は若い人も増えてきておりうれしく思っています。非常に濃い内容で白熱した議論をする場になっていますので、ぜひ前のめりで参加いただければと思います。
クラウドビジネス推進部会
部会長 藤田 浩之

クラウドビジネスサロンを隔月で開催しており、前回は3月23日にアルティネットさんの会議室でMCP Appsの活用をテーマに開催しました。
MCP AppsはMCPの拡張仕様で、2026.1に追加されたものであり、コンテキストを維持しながらいろいろなUIを表示し、UI操作のフィードバックをAIエージェントに渡すことができるものになっています。データ連携を実現するものはこれまでにもありましたが、MCP AppsによってUI連携で様々なアプリを活用することができ、今後はこの流れが来るのではないかという議論をしていたところになります。 サムライクラウドの定義でもUI連携を謳っており、まさにそれが生成AIを通じて実現しつつあるものだと思っていますので、引き続き勉強していきたいと考えています。
次回もMCP Appsをテーマに5月18日にドヴァさんの会議室をお借りして実施する予定になっていますので、ぜひみなさん参加いただければと思います。
4.メンバー発表
(1)株式会社ブライエ 大岩 央和 氏 田中 和沙 氏

■AI利用におけるAPIコスト超過とVRAM不足を回避する指標として試算ツールをご紹介
①AI導入時の解像度を上げる
AIの導入を検討する際必要となるAPIコストやVRAM容量について、なんとなくではなく根拠をもって数値化したい、具体的なようで実態が見えない数値を可視化したいという思いでツールを作成しました。特に日本語は文字数よりトークンを多く消費することもあり、●●万トークンまで定額と言われても十分な量か判断がつかなかったり、ハードウェアも今搭載しているVRAMの容量で動くのかがわからないといった悩みを解決できます。AI導入の検討段階でリソースと性能の相関を即時試算することが重要で、試算ツールを用いて要件を可視化できれば意思決定のスピードを上げることができると考えています。
②生成AIのAPIコストの考え方
トークンの消費構造を理解し、利用人数・頻度からコストを算出することが必要で、仮に500万トークンが定額になっており、1回5,000トークン消費すると仮定すると、1,000回までの会話が可能ということになります。
③【ツール活用①】APIコスト試算
各種パラメータを入力することでAPIコスト試算が可能となっています。
~ツールを用いたデモ実施~
試算に当たっては、質問文字数等の細かいパラメータ変更も可能となっており、ある程度詳細な試算ができるよう工夫しています。
④GPUのVRAM容量の考え方
ローカル環境でLLMを動かす場合、GPUのVRAM容量が重要となります。VRAMの容量は、モデル重み+会話メモリ(KVキャッシュ)+システム余白で計算され、例えると、「GPUのVRAM容量=LLMを動かすための土地」であり、「モデル重み=土地に乗る建物の大きさ」「KVキャッシュ=高速化のための資材」「システム余白=家の庭のような作業領域」ということになります。
⑤VRAM必要量試算
試算の方法にはモデル起点での選定と、リソース起点の選定という2つがあり、どちらの場合でも試算が可能なツールを作成しました。このツールでフォーカスしてほしいのは、VRAMの必要総容量で、これは時勢に左右されません。入力パラメータをもとに推奨されるGPUを選定し表示する機能も有していますが、GPUは時と共に変わっていくものになるため、あくまで参考と捉えてもらえればと思います。APIコスト試算と同様に、細かいパラメータ変更が可能となっています。
⑥まとめ
このツールを利用することで、AI導入に当たっての必要コスト、VRAM容量を定量的な根拠をもって判断してもらえます。必要量を可視化することで、いくらかかるのか?動くのか?という不安を解消し、意思決定をスピードアップすることができると考えています。我々は今後も引き続き生成AIに関連する様々なことに挑戦していきたいと考えています。ありがとうございました。
<質疑応答>
Q1.【よかったところ】説明がはきはきしていて聞きやすかったですし端的でわかりやすかったです。
【改善点】この場に来られている方はリテラシーが様々なので、難しめの言葉は補足説明等あればよりよかったかと思いました。
【質問】トークン数が日本語だと増えるのはなぜですか?それを削減する方法はあるのでしょうか?
A1.生成AI自体が英語ベースで作られていることもあり、英単語のひとくくりでトークンが数えられる仕組みになっていますが、日本語の場合は音節で切れてしまったり区切りが異なり、トークン数が多くなりがちという実態があります。削減する工夫としては、端的な単語だけでしゃべるようなプロンプトを使うなどで消費トークンを減らしていくことはできるかと思います。
Q2.【よかったところ】資料がキレイで、スムーズにお話しいただいていたのが印象的でした。
【改善点】もっとオーディエンスの方を見ながら話すようにするとよりインタラクティブなプレゼンになるかと思いますし、身振り手振りを使うとよりよくなるかと思います。
Q3.【改善点】少し原稿を呼んでいる印象があったので、そのあたりは改善の余地があるかと思います。
Q4.【よかったところ】試算ツールで必要コストを予測できるのは本当に良いことだと感じました。
【質問】AIを導入した後の実績をとって比較することができるような機能はありますか。もしなければそういった機能を付加する予定はありますか?
A4. このツールはまだ試作段階で、GeminiにHTMLベースで書いてもらったのをブラッシュアップして作ったようなものになっており、実績との比較までは至っていないのが実情になります。まずは想定の規模感を掴むことができるツールとして利用していくことを想定しています。
Q5.コストを削減する方策を提案してもらえるような仕組みはあるのでしょうか?
A5.まだそういった機能はありませんが、これから考えていきたいと思います。
(2)ブロードバンドタワー 小島 祥矢 氏

■データの家とデータの道をワンストップで DXを支えるBBTowerのセキュアなクラウドサービス
①事業概要
当社の事業概要になりますが、DCとNW、クラウド、ストレージをワンストップで提供できることを強みに事業を行っております。
DCは石狩にも2026年秋に新拠点オープン予定となっており、NWは三大IXと接続可能な利便性の高いロケーションが強み、クラウド事業については独自のマネージドクラウドに加え、AWS、Azureの運用・監視も可能であり、ストレージ領域ではDellの一次代理店として最高位の資格を保有しています。
②BBTのクラウドケイパビリティ
大手町に拠点を持っており、大手キャリア、ISPの集積地になっています。その利便性を活かし、単なる場所貸しのDCではなく、ダイレクトな接続性を売りに、様々な他社のDCとも構内配線でダイレクトに接続できる環境をご用意し、国内外の多岐に渡るお客様に提供し続けてきました。その知見を活かし、DCという箱だけでなく、NWの接続サービスも提供可能となっています。
その環境を活かし、C9Flex Nシリーズという自社クラウドサービスを提供しています。直感的な操作でリソース管理が可能で、24時間365日のサポートに加え設定変更サポートも月5時間まで無料で対応し、NWは1Gを定額使い放題でトラヒック費用の見通しが立てやすいことを強みとしています。それに加え、柔軟な仮想リソース、専有プライベートクラウド、物理×仮想のハイブリッド構成となっている点も強みになります。
メガクラウドとのシナジーも有しており、BBTのDCとメガクラウドのシームレスな融合が強みになります。大手町の立地を生かしたマルチクラウド接続が可能で、物理的な距離が近いことからレイテンシーも低く、5Gに対応したデータ発生場所に近いエッジコンピューティングができるPFとして機能させることができます。まさにデータの家とデータの道をもつBBTだからこそ提供できるものだと考えています。付加価値として、DBaaSや高度なセキュリティサービスも網羅しており、手厚いサポートも可能です。
③小島が考えるBBTの未来
IaaSプロバイダの枠を超えて、AI・データ時代を支える次世代プラットフォーマーになる必要があると考えています。
そのためには、
・AI、GPU適応、サステナビリティ、高発熱GPUを支える次世代冷却技術の導入と再生可能エネルギーへのシフト
・AI・分析基盤をSaaSで提供し価値を向上する
・6Gを見据えた超低レイテンシーな分散処理拠点を拡充しNWの端まで最適化
・グローバルハブ機能の強化として、海外事業者の日本の玄関口としてのハブ機能を強化
といった取組みを進めていく必要があります。
最後に繰り返しとなりますが、BBTを選んでいただける理由として、「データの家とデータの道を持っている」「柔軟なハイブリッド構成(物理・クラウドを1つのラック・NWで完結できる)」「エンジニアの手厚い伴走支援」があり、BBTはITインフラ事業としてこれからも進化していきますのでぜひお気軽にご連絡ください。
<質疑応答>
Q1.【よかったところ】なめらかなプレゼンで、資料もしっかりまとまっていてわかりやすかったです。「クラウドケイパビリティ」というこのワーキンググループのテーマを入れてくれていたのもよかったと思いました。
【改善点】BBTの強みを表す具体例の紹介があるとよりよかったかと感じました。
【質問】営業として仕事をしている中で、BBTで働いていてよかったと感じたことはありますか?
A1. ITインフラをまるっと提案できるところがいいところだと実際に仕事をしている中でも実感・自負しています。
Q2.【よかったところ】プレゼンのペースも含めて非常に聞きやすかったです。
【改善点】数値等を用いた他社との比較があるとより分かりやすくなるかと思いました。
【質問】「データの家と道」を備えているとどれくらいメリットがあるのか具体例はありますか。
A2. クラウド・データと言っても結局は物理でつながっているものなので、障害の責任分界点切り分けがすぐできることや距離が近いためにNW断にもすぐ対応できるところが大きなメリットになるかと思います。
Q3.【よかったところ】スムーズなプレゼンで、聴衆にも目を配っていたところがとてもよかったです。
【改善点】もっとよくするために、という観点で、プレゼンの中で聴衆に問いかけるようなことができるともっとよいかもしれません。
【質問】リソースの柔軟性の粒度はどれくらい融通が利くものでしょうか?
A3.メモリ、CPUの容量等はお客様のご要望に合わせて柔軟に対応可能となっています。
(3)株式会社コンピュート 政谷 早紀 氏

「なぜ彼らは考えることをやめないのか」
政谷氏は、IT業界未経験からキャリアをスタートさせ、現在は株式会社コンピュートにて、
主に官公庁向けの技術支援に従事するセキュリティコンサルタントです。
自己研鑽の一環として「サムライクラウド部会」に毎月欠かさず参加しており、
今回はコンサルタントの視点からクラウドの本質とセキュリティについて発表しました。
なお、今回のスライド作成には、現在部会内でトレンドとなっている生成AIツール「NotebookLM」が活用されました。
クラウドの再定義
政谷氏は、対話型AI「Gemini」による定義を引用し、クラウドの本質を「自分のデバイスではなく、
インターネットの向こう側にあるコンピューターの機能やデータを、必要な時に必要な分だけ利用する仕組み」と整理しました。
従来のオンプレミス型が抱えていた物理的制約を解決する不可欠な基盤となった一方で、
設計判断や設定などユーザー側が負うべき責任範囲が拡大しており、
ヒューマンエラーが致命的な事故に直結するリスクを孕んでいる点に警鐘を鳴らしました。
クラウドにおける脅威の分析
2024年のCSA(Cloud Security Alliance)レポートに基づき、
クラウド利用における上位の脅威を分析しました。
ユーザー/管理者側のミス(上位11項目からの抽出)
1位:設定ミス: クラウド基盤の不備ではなく、利用側の設定不備が最大の懸念。
2位:アカウント・権限管理: 退職者のアカウント放置など、適切な管理の欠如。
3位:設計不備: アクセス制御など、設計段階でのミス。
4位:運用プロセス: セキュリティ方針の欠如、アップデートやパッチ適用の不足。
対策の方向性
技術活用: ヒューマンエラーを物理的に排除するための自動化技術やツールの導入
体制構築: 組織内での役割分担(隙を作らない体制)の明確化と、ユーザーへの周知徹底
次世代認証技術「パスキー(Passkey)」
パスワード依存からの脱却を目指す「パスキー」について、その技術的特徴が紹介されました。
メリットと仕組み
公開鍵暗号方式(FIDO2)をベースとし、鍵ペアの生成と署名がデバイス内で完結。秘密鍵をデバイス外に出さないため、盗難やフィッシングに強い耐性を持つ。また、ドメインと紐付いているため、偽サイトへの入力を防ぐことが可能。
実現方式の比較
デバイス型(非同期型)
鍵を特定のデバイスに固定。組織認証など、極めて高いセキュリティが求められる場合に適するが、端末紛失時のリカバリーに課題がある。
クラウド型(同期型)
クラウド(Apple/Google等)経由で複数端末に同期。利便性が高い一方、同期の過程で秘密鍵をエンドツーエンド(E2E)で暗号化して通信することで、経路上の盗聴リスクを低減させている。
結論
クラウド利用において「導入すれば完璧」という仕組みは存在しません。
政谷氏は、マインドを「ゼロトラスト」へ切り替えるとともに、変化し続ける環境の中で現状に満足せず「考え続けること」こそがセキュリティの要諦であると述べ、セッションを締めくくりました。
<質疑応答>
ヒューマンエラー対策について
Q1.【質問】田邉氏/NTT西日本
仕組みを導入しても、結局は人がミスをしてしまう。ミスを最小化するための知見は?
A1. 政谷氏
第一に、構築段階で組織体制を固め、役割分担を明確にすることで「隙を作らない」こと。
第二に、可視化ツールを活用し、異常を即座に把握できる状態にすること。
プレゼンテーションへのフィードバック
Q2.【改善点】プロキューブ中川路氏
AI(NotebookLM)で生成されたスライドはテキスト量が圧倒的に多く、聴衆が文字を追うことに集中してしまい、口頭説明を無視してしまう。
情報密度とデリバリーのバランスを考慮すべきとの「AI活用の教訓」が示されました。
顧客対応の目標について
Q3. 【質問】スカイハイ後藤氏
物理的オフィスやPC、パスワードといったあらゆる「依存からの脱却」がクラウドの本質と考えるが、提案において何を目指しているか。
A3. 政谷氏
まさにその通りで、侵入されることを前提に、侵入後の被害を最小限に抑える(横展開をさせない)ゼロトラストの仕組み作りと、そのマインドセットを顧客に浸透させることを目指している。
5.スリーハンズ社からのご紹介
「AIによる自動診断Webサイト改ざん検知システムPitScanのご紹介」
スリーハンズ株式会社
取締役CTO 奥山 大 氏

スリーハンズ株式会社の奥山氏より、
リリースされたばかりの新サービス「PitScan」の紹介が行われました。
この発表は、サービス自体の有用性に加え、その開発プロセスが示す「エンジニアリングの未来像」において聴衆に強い衝撃を与えました。
「Vibe Coding」によるシステム開発のパラダイムシフト
奥山氏はPitScanの開発において「1行も自らコードを書かない」開発手法、いわゆる Vibe Coding(バイブコーディング) を実践しました。
プロセスの変革
人間がAI(Gemini等)と対話しながら設計書を作成し、その設計書から実装用のチェックリストをAIに生成させ、コードの実装自体はAIに委ね、人間は生成されたコードの論理チェックと品質管理に特化する手法です。
戦略的価値の転換
従来のエンジニアリングにおいて「構文(シンタックス)を書く能力」の価値は相対的に低下し、
今後は「論理を定義し、品質を担保する設計力」こそがコアスキルとなるでしょう。
奥山氏はテストコードの生成までAIに行わせることで、一貫性を保ちつつ商用レベルのシステムを短期間で完成させました。
PitScanの主要機能と市場における差別化要因
PitScanは、従来のセキュリティツールの限界をAIによって突破します。
主要機能
クローリングによる差分検知、不審な変更時の Sorryページへの自動リダイレクト によるブロック機能を備えます。
「人間のような判断」の優位性
従来の「トリップワイヤー型(ハッシュ値記録)」は、動的なウェブサイトにおいて誤検知が頻発しました。
PitScanはAIを用いることで、例えば「石破氏から高市氏への首相交代に伴うコンテンツ変更」のような、文脈上正当な更新と、悪意ある改ざんを区別できます。
AIによるハルシネーションを逆手に取り、サイトの特性(プロンプト)を学習させることで、精度の高い監視を実現しています。
実証実験の結果と今後の運用展望
パイロット期間中には、WordPressサイトの不正誘導を正確に検知し、ブロックすることに成功しました。
また、サーバーの応答遅延などの安定性監視においても、具体的な実績を上げています。
今後のビジネス展開として、脆弱性診断サービスとの連携やパートナーシップの拡張が示唆され、AIを単なるツールではなく、運用の「質」を根本から引き上げるパートナーとして捉える姿勢は、参加メンバーから高い関心を集めました。
<質疑応答>
機能面
Q1.【質問】レイコム吉見氏:
改ざん発生時の挙動を確認したい。
A1. 奥山氏
改ざんが発生した状態を擬似的に作り出し、
検知時の動きを確認できる「テストコード」を提供している。
ビジネス展開
Q2.【質問】レイコム吉見氏: 営業面でのパートナーシップは?
A2. 奥山氏
脆弱性診断ベンダーやプロバイダー各社との提携を積極的に進めたい。
6.会長からの総括
会長 小堀 吉伸

会合の締めくくりとして、小堀会長より総括がありました。
長年の支援への謝辞
会場を提供したスリーハンズ社に対し、14年間にわたるNCWGへの継続的な協力に深い感謝を述べました。
登壇者への激励
今回のプレゼンテーションの質の高さに触れ、自身が「入社3年目の頃は、プレゼンの緊張でちびりそうになっていた(足が震えていた)」というエピソードを交えながら、若手・中堅メンバーの成長を讃えました。
クラウドとAIの統合
「クラウド=AI」という現状を鑑み、NCWG内での定義を「クラウドAI」へと進化させることを緊急理事会にて決定。
マーク・ワイザーのユビキタス概念と同様、意識せずに使われる当たり前の基盤としての方向性を強調しました。
技術的観察として、GPUのコントロールパネルに「量子ビット(Quantum Bit)」という表記が現れ始めている点に言及し、クラウドAIが次なるステージへ向かっていることを示唆しました。
7.懇親会

恒例の懇親会も大いに盛り上がりました。
ご参加された皆さん、お疲れ様でした。
【NCWG実行委員 報告書作成者】
田邉 義隆(ニッポンクラウドワーキンググループOB)
井口 和彦(株式会社ドヴァ)

