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第53回ニッポンクラウドワーキンググループ会合報告


『IoTと衛星通信でクラウドビジネスを拡げる!』をテーマに、ゲスト講演として次世代宇宙システム技術研究組合代表理事の山口さんにご講演いただき、ニッポンクラウドワーキンググループ第53回会合を開催いたしました。

今回はさくらインターネット株式会社さんに会場をご提供いただき、活気ある会合となりました。ありがとうございました。
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【テーマ】『IoTと衛星通信でクラウドビジネスを拡げる!』
【日 時】2018年9月7日(金)17:00~19:00
【会 場】さくらインターネット株式会社 セミナールーム
【参加者】メンバー、協賛各社および関係者の方々を含めて35名

ゲスト講演では次世代宇宙システム技術研究組合代表理事の山口さんに宇宙ビジネスの最新動向と同組合の取り組みについてお話いただきました。
宇宙ビジネスについて多岐にわたる内容で示唆に富み、とても興味深い内容でした。ありがとうございました。

【司会者のご紹介】
実行委員 藤田 浩之(株式会社オレガ)

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1.開催のご挨拶
NCWG副会長 藤田 浩之

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本日は、第53回会合にお集まりいただきありがとうございます。
台風21号、北海道の地震と被災された方へお見舞い申し上げます。

本日のテーマは、「IoTと衛星通信でクラウドサービスを拡げる」となりますが、前2回の会合が宇宙をテーマに行っており、今回で3回目の宇宙をテーマにした内容となっております。
今回は、IoT利用した宇宙データについて、次世代宇宙システム技術研究組合代表理事の山口さんにご講演いただきます。

またさくらインターネットさんからは宇宙ビジネスのサービス紹介となっております。

NCWGで宇宙ビジネス宇宙ビジネスを拡げましょう。

2.新規会員のご紹介

ネットワンシステムズ株式会社 福原 氏
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何回かゲストで参加しているネットワンシステムズの福原です。
CBAでNCWGと連携して、部会を開催していましたが、CBAが活動を終了しましたので、
NCWGサムライクラウド部会を中心に参加しますのでよろしくお願いいたします。

3.部会報告

サムライクラウド部会報告 
部会長 野元 恒志

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ネットワン福原さんからもお話ありましたが、サムライクラウド部会の新たな出発です。
CBAさんが活動を終了しましたが、同じメンバーにてサムライクラウド部会として進めていきます。
SAML連携での横串連携や、AZURADとの連携も進めて行き、2018年もSAMLの啓蒙とDockerなどの検証を進めていきます。

クラウドアプリケーション部会 
部会長 尾鷲 彰一

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クラウドアプリケーション部会では、前年にIoTでクラウドへデータを上げるということを行いました。
今年は、IoTデータとAIの連携をSONY社のNeural Network Consoleで勉強しています。
胡瓜とパプリカの画像識別、花粉の散布量予測などをAIで行おうと実施してきましたが、限られた時間のなかでゼロから作るのは難しいことがわかりました。次回はまとめの予定でしたが、もう少し触る時間も設ける予定です。
部会を通して感じたのですが、こういう時にはこういうロジックといった、AIのノウハウが必要なのだと思いました。
次回は10月中旬ですので参加下さい。

クラウドビジネス推進部会 
部会長 藤田 浩之

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クラウドを利活用するためにリアルな場でクラウドビジネスの拡大を目指します。
今期の勉強会では五輪書を利用して、アナロジー化からのクラウドビジネスを考えます。
地水火風空を題材に、次回は10月下旬開催予定です。
最終巻の空の巻でクラウドビジネスアナロジーを勉強します。
いままでの勉強会ではアントレプレナーの教科書を課題として勉強も行っていました。

クラウドサービス部会 
部会長 小堀 吉伸

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4部会を各理事が担当するとのことで活動しています。
クラウドをサービス視点で見ていくことを、セオドラ・レベットのホールプロダクトの概念で勉強しています。
クラウドアプリケーション部会、サムライクラウド部会は技術的な部会ですが、クラウドビジネス部会、クラウドサービス部会はサービス的な部会です。
ホールプロダクトは補完プロダクトとして垂直統合していくために、メタ情報についてサービスを補完するサービスとして、SAS(サービス・アズ・ア・サービス)として超固体となり新しいことをしていこうとしています。

前回はゲストスピーカーにブライダルサービスを立ち上げた方にお話いただいています。
ベストプラクティス、バットプラクティスを学んでいきます。

次回は10月後半25日を予定しています。

また11月は7周年記念イベントで三藤先生にイノベーションの確信として講演いただきます。

部会は1回完結なので是非参加下さい。

4.ゲスト講演

テーマ「IoTと衛星通信でクラウドビジネスを拡げる次世代宇宙ビジネス」

次世代宇宙システム技術研究組合(NESTRA) 代表理事 山口 耕司 氏

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札幌生まれで、オービタルエンジニアリングという会社で、普段は機械、熱設計を行っており、熱関係は設計と素材を作っています。
オリンピックのリュージュを作ったこともあります。
衛星は、金色の断熱材から手作業で作っていて、日本の衛星の半分を作っています。
ミシンで縫ったりもしていて、下町ロケットのモデルのような感じです。
もともと物がつくりたくてエンジニアになりたく、就職して宇宙部門でやっておりました。
NESTRA 次世代宇宙システム技術研究組合は、普通の組合ではなく、組合法が関わったりもします。
文科省からの依頼で小型衛星5基つくりました。

リモートセンシングビジネスでリアルタイム性が上げられますが、静止衛星ではないので、小型衛星を沢山上げて活用しています。

ほどよし3号、4号という衛星は、4年間のプロジェクトでものすごくしっかり作りました。
構造はハニカムパネルでハニカムパネルを衛星用に制作しています。
1枚300万で小型衛星のハニカムを作っています。
このプロジェクトは日本のベンチャーとして貢献が認められて総理大臣賞をもらいました。

衛星のサイクルは1時間半で地球をまわります。

ラズパイを衛星に積んで地球の動画を取ったのですが、ラズパイコンテストで特別賞を取りました。

何千円で宇宙の動画を取ったり、キティちゃんを宇宙に上げたりもしています。

大きなニュースはキヤノンが衛星を作ったことで、キヤノン電子やIHIエアロスペースなどが、ロケット作りで人を集め始めました。

JAXAでも小型ロケットを進めていますが、スペースXやブルーオリジンといった海外のプロジェクトが始まっています。

火星や月は今の技術で行けます。なんで宇宙か?それは資源があるからです。

衛星データで3.11のような災害で人を救うことができたのか?
人の救助までの限界は72時間なので、震災救出がライフワークとなっています。
衛星データでどうやってみつけるのか?
衛星でデータを送る、IoTを使って被災者情報をプロトコル化する、災害に対して低コストなIoTセンサーを使ってといったことは、まだ被災地では使われていません。
災害でインフラが破壊されているので、衛星からデータを送ることを考えています。

IoTは、地産地消でやることが大事で、それをオープンソースでやりたいと思っています。

[質疑応答]
Q.各国から衛星が上がっていますが各国で縄張りはあるのか?日本の位置づけは?
A.静止軌道はその国の場所取り合いです。低軌道衛星はぶつからないので大丈夫です。問題は電波のリソース取り合いですが、電波ではなく光で通信すれば問題は解決します。

Q.みちびきのステータスが停波でその後はどうなっていますか?
A.どうでしょうか?GPSの電波は出ているので高精度の電波は出しています。

Q.ちなみにみちびきは11月にスタートしています。クラウドを使ってビジネスにしていきたいのですが、出口は事業者まかせなのでロケットを使っている側で着目していることはありますか?
A.ソリューションが出ていない。欲しいのは農業でしたら水が足りない、肥料が足りないなので、画像判断してくださいだけの状況です。
みんなが欲しい情報はLINEなどで欲しいという声があり、グラフや画像ではないです。
LINEでソリューション連携するなど、どうやってエンドユーザーへ伝えるのかが重要です。
カメラの性能でいろいろなことができるのですが、ハイパースペクトルカメラは日本とドイツだけが使っています。
ベンチャーはソリューションがいっぱいあるので、それらを利用してグランドトゥルースデータをためることが重要です。


5.さくらインターネット社からの各種ご紹介
テーマ:『さくらインターネットと宇宙事業の関わり』
さくらインターネット 吉村 卓也 氏

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ご存知の方も多いかと思いますが、まず弊社のご紹介を簡単にさせていただきます。
1996年に高専在学中に起業したのが弊社の起こりですが、レンタルサーバ、VPS、クラウド、近年はディープラーニングやコンテナ、IOTのサービスも取り扱っております。
弊社は石狩に3棟のデータセンターがあり、最終的には6800ラック規模になる予定で現在も拡大中です。

では、今回のお話の技術的な中核となるさくらのクラウドについても簡単にご紹介致します。
さくらのクラウドは、ブラウザで直観的に操作できるようになっており、開発者志向のシンプルさ、自由度の高さ、仮想のデータセンタであるような操作性の三つをコンセプトとしております。
初期費用はゼロ、リソース単位で課金となるシンプルな料金体系であり、なるべく月額料金の見積もりがしやすいようにしています。
2017年3月以降は、サーバ停止時は課金対象外となり、トラフィック量による課金もございませんので、他サービスにくらべて導入いただきやすいかと思います。
お客様の声をサービスに反映していく方針で運営しており、停止時の無課金化もその一つです。
ご要望があれば、ぜひお気軽に投稿していただければと思います。

さて、この度さくらインターネットは、政府の持つ衛星データをオープン化し、社会に還元する取り組みである経済産業省の「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」を受託致しました。
事業としては、この取り組みに必要とされる大規模なストレージ及び高い計算能力を持つ日本初のプラットフォームの構築・運用を請け負い、衛星データを活用した新たなビジネスマーケットプレイス創出のためのアライアンス組成にも取り組むものです。

世界では1950年代に衛星が初めて打ち上げられて以後、現状は衛星データの利用は非常に高い専門性が要求され、ハードルの高い状態が続いてきました。
これをわかりやすく、オープンにし、高い専門性や高価なソフトウェアを持つユーザでなくとも利用できるような環境を目指す必要があります。

今回の取り組みは、宇宙データに関する収集・蓄積・分析をわかりやすくし、見えなかったものを見えるようにすることで、生活の利便性向上に役立て、ビジネス創出、人材育成、雇用の創生といったものへ貢献していきたいという想いから参画したものです。

具体的な事業としては、まず、さくらインターネットの保有するインフラを生かして、宇宙データを民間企業や大学、個人といった垣根なく、だれもが簡単に利用できる宇宙データプラットフォーム事業「Tellus(テルース)」の構築・運営があります。

また、開発・利用促進を行うアライアンス「xData Alliance」を組成し、「Tellus」の開発への貢献と利用促進を目的として活動しております。
「xData Alliance」のリーダーには東京大学 空間情報科学研究センター教授の柴崎 亮介氏が就任し、宇宙産業関連企業を含めた21の事業者・研究機関・団体で活動を開始致します。
各事業の知見を生かし、主にユーザーの視点からの提言により、「Tellus」の開発に貢献するとともに、データサイエンティストを対象としたセミナーやコンテストの開催、衛星データと組み合せるさまざまな地上空間情報の収集、ウェブでの情報提供なども実施していく予定です。

データはオープン・フリーであるが、分析や解析に必要なコンピューティングリソースを有償で提供するビジネスモデルで進めてまいりますが、さくらインターネットとしては、衛星データとIOT等で得られた地上データをマッシュアップし、可視化するというところをはまず目指しており、これにより新たな産業を生み出すことにつながると考えています。

世界ではすでに様々なユースケースが生まれつつありますが、日本でもさくらインターネットの「Tellus(テルース)」や「xData Alliance」を通じて、様々は方に衛星データの利活用をビジネスにつなげていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。

[質疑応答]
Q.今後のロードマップはどうなっているのでしょうか。
A.年内にはβ版を公開、その後のテストを経て来年度以降に正式なサービス化を目指すというところで進めております。

Q.Tellusの開発における苦労話などがあれば教えてください。
A.様々なデータを扱う分、ストレージに関してはなかなか難しいところもあるようですが、特にRAWデータの扱いは慎重になる必要がありました。

Q.APIの利用はさくらさんのコンピュートノード利用に限定されるのでしょうか?
A.現状は未定となっておりますが、今後一般公開されたAPIへの対応も可能性はあるかと思いますが、その点についてはプレスリリースをお待ちいただければと思います。

6.会長からの総括
会長 小堀 吉伸

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今回までに53回会合をやらせていただいておりますが、今年度は「宇宙データ」に注目してやってまいりました。
そんな中、本日は次世代宇宙システム技術研究組合代表理事の山口さんにご講演頂きました。
貴重なお話をありがとうございます。
また、本日は地震の影響も少なくない中、会場と貴重なお話をご提供いただいた
さくらインターネットさん、ありがとうございました。

山口さんと以前、お話しした際にクラウドとは何かという話題がありました。
会では、昨年度はおもにAI、今年度は衛星データというトピックに注目して活動を進めていますが、NCWGではクラウドをインターネットを通じて利活用可能なものと定義しており、そうした関わりがあるものはすべてNCWGとかかわりがあると考えています。
その上においてはいずれもクラウドのフロントに在るものとしてこれからも注目し続けていきたいと思います。
今後もそういった観点でいろいろな方にお話を聞かせていただければといろいろ画策しておりますのでよろしくお願いします。

以前、宇宙システム開発利用推進機構の高山さんのお話にもありましたが、様々な面で支援の枠組みなどがあり、本日お話のあったさくらインターネットさんの取り組みも含めて、衛星データ利用のハードルが下がっているのは間違いありません。
NCWGの活動も11月で8期目に入りますが、引き続きどんどんご案内や「場」を提供していきますので、ぜひご参加ください。
そして懇親会も含めてその「場」を利用して、様々な方とご縁を持っていただき、それぞれのビジネスにつなげていただければと思います。
今後ともよろしくお願い致します。

7.懇親会
懇親会についても大いに盛り上がり、メンバー・ご協賛の方々との積極的な交流を図ることができました

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ご参加された皆さん、お疲れ様でした。

【NCWG実行委員 報告書作成者】
内田 龍 (株式会社クリエイトラボ)
井口 和彦(株式会社ドヴァ)


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