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第15回ニッポンクラウドワーキンググループ会合報告


「クラウドの裾野」と題して、第15回ニッポンクラウドワーキンググループ会合を行いました。

今回の会合では、外部講師の方にご登壇いただき、
普段得ることのできない様々な情報をお話いただくことで、
クラウドの視野を広げるきっかけとなる会となりました。

会場のご提供をいただきましたGMOクラウド様ありがとうございました。
ご参加いただいた皆様、今回も有意義な会合が開催できたので、
ほんとうにありがとうございました。

【日時】
2013年6月4日(火)17:00~19:00

【場所】
GMOクラウド株式会社 シナジーカフェ「GMO Yours」
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー 11F

【参加者】
メンバーおよび協賛の方々を含めて約50名

【発表概要】

1.会長からのご挨拶

小堀 吉伸(株式会社北斗システムジャパン)

会場を手配いただいたGMOクラウド様に深謝いたします。

ニッポンクラウドワーキンググループの活動も1年半となり、着実に、見える形で
活動できていると考えております。

本日はオープンコンピュートプロジェクトジャパンの鵜澤様、
国際大学グローコムの林様に外部講師としてご登壇いただきます。
林様はサムライクラウドサポーターの一人で、昨年の11月に開催した
設立一周年記念講演の際にもご講演いただきました。

鵜澤様は当サムライクラウド部会が技術検証等の
共同プロジェクトで関わっているCBA(クラウドビジネスアライアンス)さんにも
参加されています。
CBAさんは、規模も大きく、さらにクラウドの幅広い分野で活動されているので、
日本のクラウドビジネスを盛り上げるためにも
メンバーの方々にもぜひ参加していただき、
クラウドビジネスを盛り上げていけたらと考えております。

最後に、ニッポンクラウドワーキンググループとして、
どのような活動をしているかを内外にお知らせしていくことは
非常に重要だと考えています。
今後もニッポンクラウドワーキンググループの活動を
見える形で発信し、着実に活動を進めていきたいと
考えています。

 

2.新規メンバーのご紹介

■早稲田システム開発株式会社 代表取締役 内田 剛史 氏

収蔵品管理を中心とした博物館の業務システム開発をしております。
博物館の業務システムということでニッチではありますが、
その重要性を感じさせられるお話があります。
長野県の栄の棚田では、震災により甚大な被害を受けたましたが、
江戸時代に苦労して棚田を敷いた資料がきっかけとなり、
棚田を復旧させたという出来事がありました。
このことからも資料を管理することはとても重要なことであり、
日本を守るようなビジネスをしていきたいと考えています。
そのために、一緒に協業できるビジネスパートナーを探したいと考えています。

 

3.「クラウドへの移行はカルチャーの変更を伴う」

■オープンコンピュートプロジェクトジャパン 副座長 鵜澤 幹夫 氏

・本業ではブログを書いています。
・クラウドはコンシューマ系が非常に強く、エンタープライズ系はコンシューマの後追いになっています。
・クラウドはコンシューマが底上げし、そこにある種の層ができ、更にエンタープライズが乗るというように変わってきています。
・ブログのアクセスを解析したところ、以前はグーグルのサーチから大半の人がアクセスしていましたが、最近ではfacebookやtwitterからのアクセスが伸びてきています。これは、情報を得るための手段が検索から変わってきているということです。
・モバイルについては、プラットーフォームを見る上で、トラフィックが一番重要であると考えています。今後Androidが強くなるのではないかと考えています。
・コンピュータの需要は2000年では企業が60%だったにも関わらず、2012年には個人が85%となっており、主導権が企業から個人へと移行しています。
・今年の年末にはPCをタブレットが逆転するのではないかと考えています。
・OCP(オープンコンピュートプロジェクト)では、米国の東西海岸と、欧州に巨大データセンタを構築しました。現在世界に10個のデータセンタがあります。
・サーバについては、データセンタで湿度等を管理しているので、その範囲内で動作する安くて使いやすいものを使用します。このようなデータセンタ構築、サーバ構築等の最適な設計についてfacebookが仕様化し、オープンソース化しました。
・OCPの課題としては、台湾で作ったサーバを誰が検証するかということと、そのプロセスの作成です。これを、日本と台湾で実施していこうとしています。
・サーバの特徴としては、スイッチやコネクタはすべてフロントに設置し、ホットアイルはファンが並ぶだけで、メンテナンスしやすい設計となっています。また、ネジを一本も使わずにキッティングすることができます。
・今までのITは立派なサーバとラックによりメーカが競争していましたが、これからは広告費などによる収入で、低コストかつユーザのニーズに応えるというように変わっていくと考えています。そのためにはリソースが必要であり、みんなが協調していかなければなりません。

Q.クラウドの中でメールの位置づけは。
A.ソーシャル化する中で1対1は当然必要であり、メールはなくなりません。
現在のメールについては、スパムから重要なものまでの重み付けができていないと思います。そこに注力していただけると使いやすくなるのではないでしょうか。

Q.セキュリティについてはどうか。
A.ユーザのリテラシーを引き上げつつ、ユーザに判断させることも重要になります。
また膨大なフィルタが必要になると考えられ、オン・オフだけではなく、更に細かいフィルタリングが必要になると考えています。

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4.「オープンデータ概論」

■サムライクラウドサポーター グローコム客員研究員 林 雅之 氏

・本業はNTTコミュニケーションズで「Cloudn」のサービス企画開発やマーケティング等を担当しています。
・明後日(6/6)で6年連続毎日ブログを書いています。また現在オープンデータに関する本を執筆中で、ほとんど書き終えています。
・オープンデータに関するブログを書くと、とても多くのコメントが寄せられ、その多くが地方という傾向があります。
・オープンデータの注目度としては、日経一面に掲載されたことや、NHKでも頻繁に取り上げられており、非常に注目されています。
・オープンガバメントとは、特に米国のオバマ政権でオープンガバメント政策を積極的に推進しており、「透明性・国民参加・官民連携」の三つの基本原則があります。
・オープンデータとは、オープンガバメントの三つの基本原則の一つである「透明性」について、データをオープン化して誰もがアクセスでき、再配布が自由に行えるようにするものです。
・オープンデータは、誰が書いたかだけを開示し、ビジネスにも使用できるようにしています。
・データへのアクセスについては、人にやさしいものから機械にとってやさしいものへと変わってきています。これにより、データの利用を自動化できるようにもなってきています。
・海外ではオープンデータ化が進んでおり、アジアにおいてもオープンデータサイトが立ち上がっていますが、日本ではまだ立ち上がっていません。日本のオープンデータ化の進捗度はかなり遅れているという結果が出ています。
・今年の2月に「International open day」を開催しました。これはオープンデータを活用した利用モデルに対するアイディア共有といったアイディアソンやハッカソンです。
・オープンデータとしては、気象データが非常に価値があると言われています。宇宙データや気象データなどを組み合わせたビジネスは色々と考えられるのではないかと思います。
・ビジネスモデルを構築し、収益やビジネスの確立には中長期的な視点が必要ではありますが、早く走った方が早い者勝ちできると考えています。
・日本でのビジネス事例がまだ少ないため、政府等の様々なイベントに参加して人脈を作っていくことが重要です。またニッポンクラウドワーキンググループなどで取り込み、リードしていくことも必要ではないでしょうか。モデルを検証・検討し、早めに行動・参加することや、トライアル・環境の提供も必要であると考えています。
・オープンデータとクラウド事業者ではまだ距離がありますが、これを縮めて連携を図っていきたいと考えています。

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5.各部会からのお知らせ

【サムライクラウド部会】 副部会長 前本 知志 氏

・毎月部会を行っています。
・5/23の部会では、技術交流やマッシュアップを行いました。現在マッシュアップ開発プロジェクトを実施しており、これから開発に入ります。マッシュアップアワードへの出品を目指しています。
・CBA(クラウドビジネスアライアンス)と共同でWebSoketやOpenSocialの技術検証も行っています。

【クラウドビジネス推進部会】 副部会長 藤田 浩之 氏

・毎月部会を行っています。
・前回は5/28にNTTコミュニケーションズ様で行い、協賛様に発表していただきました。最新の情報をキャッチでき、とても貴重なお話を聞くことができました。
・各社のビジネスの近況を語り合う場にもなっています。例えば円安の影響によるハードウェア、クラウド利用料金変化の話など。

 

6.GMOクラウド社からのご紹介

課題の提起とソリューション
GMOクラウド株式会社 コミュニケーション戦略グループ エヴァンジェリスト 木村 薫 氏

・「なぜ会合で寝てしまうのか」、それはビジネスとしての展望のイメージがわかないからだと思います。
・「クラウドエコシステム」は「ビジネスエコシステム」へ置き換えることができ、大前提はビジネスであると言えます。
・「クラウドのエコシステムとは?」これがニッポンクラウドワーキンググループにおける再注力課題であると思います。
・IaaS事業者にフォーカスすると、AWSがメインストリームからなくなることはないと考えられるので、共同路線がベストであると考えています。
・クラウド化は順調に進行しています。導入理由としては、価格削減できるという理由が最も多く、全体の25%となっています。しかし、IaaS事業者としては単価が下がることでパイを取らなくてはなりません。
・IaaS事業に対するニーズとしては、「既存システムの乗せ替え」、「新規ビジネス事業者の初めてのインフラ」、「ビッグデータ(オープンデータ)の分析」が挙げられます。
・当社の活動としては、HackerNewsやLeanstartupへの支援を行っています。提供しているものとしては、インフラ・会場等の場所・各種イベントへの参加啓蒙などです。
・当社のサービスで他社と異なる特徴としては、メモリやCPUを増やしても再起動せずに使用できることです。
・6/3に発表された「ガバナンス要求を考慮したIaaSランキング」では、「GMOクラウドPublic」が第3位(国産では1位)に選ばれました。

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7.会長からの総括

ニッポンクラウドワーキンググループは、基本としてはアプリケーション連携をしていくことにより、ビジネスの輪を広げていきたいという思いで始まりました。
アイディアをどうやって具現化するかについては、一企業では簡単であり難しいことです。そこで、このような会で様々なつながりを作っていただきたいと考えています。

 

8.懇親会

会合後の懇親会も、GMOクラウド株式会社様に会場をご提供いただきました。
日本酒、ワインなどの差し入れもあり、大変盛り上がりました。


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