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2014年7月18日開催 第17回クラウドビジネス推進部会報告

2014年7月18日(金)に第17回クラウドビジネス推進部会を開催いたしました。
今回は株式会社リンク様に会議室の提供をいただきました。

部会ではリンク様にて農系事業として推進されている岩手県なかほら牧場の山地酪農のジャージー牛の牛乳をご提供頂き、和やかな雰囲気の中、活発な議論が交わされました。
会場ご提供頂きましたリンク様、ご参加頂きました皆様、ありがとうございます。

【部会風景】

【部会内容】
1.部会長あいさつ

本日はクラウドビジネス推進部会にお集まりいただき、ありがとうございます。

まず本部会の主な活動について簡単にご説明いたしますと、1つ目は「協業促進」です。部会ではメンバーおよび協賛各社との協業事例を発表いただき、「連携」による付加価値や、あまり表には出にくいその実のところを知る機会を作ることで、次なる協業ビジネスの創出に繋げています。
2つ目はクラウドビジネスの事例および相談など、部会参加者でディスカッションしながら情報を共有する機会を作ることで、各社のクラウドビジネスの活性化に繋げています。
3つ目は、協賛各社から提供される、各種クラウドサービス(IaaS等)のメンバーによる検証、および検証結果のフィードバックです。検証結果をメンバーで共有することによって、様々なビジネスで個々のビジネスに適したクラウドを選択でき、また活用できるようにしていきたいと考えています。

このような内容で2ヶ月に1度のペースで部会を開催しておりますが、今期の部会活動の成果目標としては、部会での発表やディスカッション等で得られた情報をもとに、クラウドビジネスをより加速させるために、どのようにクラウドを活用し、またそこに存在するクラウドビジネスに関わる課題をどのように解決するかといった内容を、「クラウドビジネス促進のための提言」として纏めたいと思います。

まだアイディアベースですが、ソフトウェアベンダー/システムインテグレーターをターゲットとしたクラウドのクラウドビジネスへの活用として、「クラウドを活用することで、ビジネスを“速く”“広く”展開する」ということを考えています。

クラウドならば、ビジネスを“早く”“広く”展開することができます。

1つには、納期短縮です。クラウドはハードウェアと異なり必要なインフラを調達しやすく、ラッキング等も不要です。それにより圧倒的な納期短縮が実現できるはずです。

もう1つには、評価の効率化です。エンドユーザーによる購入前の事前評価は、製品、サービス、システムの具体的な機能と運用イメージを掴んでもらい、エンドユーザーが抱える課題を解決できるかを判断するために重要です。クラウドならばハードウェアの台数制限がなく短期利用も可能なため、他の評価ユーザーの評価終了を待つ必要がなく、すぐにでも貸し出せます。またソフトウェアのみの評価であってもクラウドでの提供ならばエンドユーザー自身にセットアップ等の作業を強いる必要が無いため、購入までの判断を短縮することが可能なはずです。

このように、クラウドを活用することによって、評価・購入判断の短縮、納期の短縮により、ビジネス的なキャパシティを上げ、ビジネスをスケールすることが可能です。

クラウドを活用してビジネスを考える場合に挙げられるのがSaaS化ですが、自社のみでサービスを展開するには敷居が高いと思います。特にソフトウェアベンダーにとって自社のみでサービスを提供することは、システムの監視やインフラを含むサポートなど、これまでのビジネスの拡張を伴うために人員を含めて大きな取り組みになります。
さらに自社でのみ展開した場合、クラウド活用によるビジネス的なキャパシティがあるにもかかわらず、潜在顧客へのアプローチが限られ、また顧客を開拓するために投入できるコストが限られてしまいます。

これらのことを考えると、クラウドビジネスを“早く”“広く”展開するには、SaaS化に拘らず、またビジネス展開において不足するスキルや役割を補うために、今まで以上に協業による展開が重要になってくるのではないでしょうか。

これまでのソフトウェア(パッケージ)のビジネスを考えると、「ソフトウェアベンダー」→「ディストリビューター」→「システムインテグレーター」→「エンドユーザー」といった流れがあり、役割が分担されていました。クラウドを活用したソフトウェアの展開でも、この流れを利用できると非常にスムーズのように思います。ただし、クラウドで展開するには普及を妨げる様々な問題があり、解決する必要がでます。

各役割別の仮説を含む状況や問題を下記に挙げます。

エンドユーザーにとって、クラウドは価値ではありません。求めているのはソリューションです。日本ではここにSIベンダーのビジネスが密接に絡んでおり、また、特に地方のエンドユーザーは地域に根差したSIベンダーによる手厚いサポートを求めています。

SIベンダーにとってはこれまでと同様にハードウェアを売りたいといったこともあり、エンドユーザーへのクラウドを含めての提案はまだまだ限定的です。

ディストリビューターにとっては、物売りが軸のため、システムが月額課金等には対応していないことから、インフラを含むクラウド商材を扱いにくいといった問題があります。

ソフトウェアベンダーにとっては、各クラウドの表向きの仕様が似たようなものであっても実際には挙動等が異なり、安定稼働させるためのノウハウが求められるケースや、特定のクラウドベンダーの機能およびサービスに依存した場合、ロックインされ展開が限定されるといった問題があります。

「クラウドビジネス促進のための提言」では、上記問題や仮説を深掘りするとともに、それらの問題を具体的にどのように解決していくのがよいか、皆さんにも意見を出してもらいながら、纏められればと思います。

前ふりが長くなりましたが、第17回クラウドビジネス推進部会を始めたいと思います。

部会長あいさつ(資料はこちらから

2.近況報告(参加者の自己紹介及びクラウドに関する取組を報告)

参加者の方々に自己紹介頂くとともに、クラウドビジネスへの取組み状況について発表していただきました。

・株式会社オープンウェイブ 尾鷲氏
従来は前職のハマゴムエイコムとして参加させて頂いておりましたが、2014年の7月に独立して新会社を設立し、今回より株式会社オープンウェイブとしてクラウドビジネス推進部会に参加させて頂いております。
自由度の高い身軽な立場になりましたので、これまで挑戦できなかった様々なビジネスにチャレンジしていきたいと思っております。

・NTTコミュニケーションズ株式会社 清水氏
クラウドビジネス推進部会には今回で2回目の参加となります。部会を通じて協業パートナーを発掘したいと考えております。

・株式会社リンク 内木場氏
本日は弊社ベアメタルクラウドについて発表させて頂きます。サービスがどの様に役に立つのかなど、是非ディスカッションさせて頂ければと思っております。

・有限会社ディアイピィ 野元氏
サムライ部会の会長をしています。クラウドビジネス推進部会についてはオブザーバ的に参加させて頂いております。

・株式会社シーイーシー 山崎氏
今回の発表のリンク様と同じく、データセンター事業、クラウド基盤の提供等の担当をしております。NCWGを通じた協業を実現すべく、和丘様、ダイアゴナル様など、会を通じて知り合った会社と個別にお話しを進めています。

・株式会社アルティネット 宮原氏
クラウドビジネス推進部会には2回目の参加です。本日のニッコム小島さんの発表内容に非常に興味があり参加致しました。弊社はコンシューマ向けのウェブサービスを提供するお客様のシステムを開発運用しており、少数のクライアントと深くお付き合いしてきましたが、”Web of Things”と呼ばれるWebサービスの新しい形として、Webサービスがリアルの世界の物として提供されることについて、新たなテーマとして強い関心を持っています。

・株式会社北斗システムジャパン 小堀氏
NCWGの運営の枠組みを新たにすべく実行委員制度としてメンバーの皆様、協賛メンバーの皆様にも会の運営に参加頂く事を進めております。個別には運営委員より皆様にご相談させて頂くと思いますが、よろしくお願いいたします。
また、今年はNCWGを通じた協業モデルを前面に押し出していきたいと考えており、ホームページへの協業紹介コーナーの新設を検討するなど、取り組みを進めています。

・株式会社マキシマイズ 渡邊氏
クラウドビジネス推進部会の副部会長を務めさせて頂いております。
近況としては、当社取扱いのクラウドサーバ移行/テンプレート設計ソリューションであるユーシェアソフトUForgeの新バージョンを国内向けに次週正式リリース致します。ビジネス協業という意味では、UForgeを活用した協業をメンバーの皆様、協賛メンバーとの皆様と進めたいと考えております。

・株式会社オレガ 藤田氏
クラウドで利用するストレージのアプリケーションを開発、提供しています。
ニッポンクラウドワーキンググループの協賛企業様との協業も活発に行っております。

・株式会社ニッコム 小島氏
NCWGのサムライクラウドではビギナーですが、サーバや組込み分野に長く携わってきました。NCWGへの参加を通じてクラウドのバックボーンの仕組みを理解したいと思っています。

・株式会社ムービット 谷地田 氏
弊社で提供しているアプライアンスをクラウド向けにも用意を始めています。本日はcloudStack向けのアプライアンステンプレートについてご紹介させて頂きます。

3.メンバー発表

「すぐ使えるCloudStack対応インターネットサーバーのテンプレートのご紹介」
株式会社ムービット 谷地田 氏

本日は”サーバのコストを1/3に圧縮”と題して、インターネットサーバーのCloudStack対応テンプレートをご紹介させて頂きます。

●まず、今回CloudStack対応テンプレートを作成、提供した背景についてお話しさせて頂きます。
-CloudStack(正式にはApache CloudStack)とはクラウド環境を構築運用するための製品でIaaS基盤として利用できます。代表的なIaaSとしては、AWSのほか、OpenStack、Citrix CloudPlatform(商用)≒CloudStack(オープンソース)、IBM Softlayer等があります。
-弊社でCloudStack用のテンプレートを開発した理由は、国内の多くの事業者がCloudStackを採用しているためです。事業者毎の違いとしては、ハイパーバイザーが異なる事があります。弊社テンプレートについては各ハイパーバイザーでの動作をテスト済みです。
-CloudStackでクラウド環境を構築運用できますが、クラウド上で利用する対応テンプレートについては通常はサービス事業者側でCentOS 6.x、Red Hat 6.x、Windows等、OSのみがインストールされたテンプレートを提供しています。カスタムテンプレートについては自前で用意するか、或いはマーケットプレイス、メーカー提供テンプレート、野良テンプレート等のテンプレートを入手して利用します。
-今回弊社では、CloudStack対応のテンプレートとしてKVM/Xen/VMware3種類のイメージを用意しました。必要なソフトウェアがすべてインストール設定済みですので、インポートするとすぐにサーバ起動できます。

●次に弊社がテンプレートとして提供しているPowered BLUE 860 VMについてご紹介させて頂きます。
-Powered BLUE 860 VMの一番の特徴としては、1)Web/Mail/DNS等のサーバ、2)メール添付ファイルのZIP暗号化、ダウンロード、大容量ファイル送受信の機能、3)プライベートCA/SSLクライアント認証/リバースプロキシの3種のサーバ機能をオールインワンで1台のサーバに集約して運用できることです。
-エントリクラスのライセンス提供形態としては、1)なめらかタイプ:月額3,600円、2)Powered Blue VM:初期4万円、月額5,000円、の2種類があります。
-管理画面については、GUIでかつ日本語化されている点、及び直観的なわかりやすいユーザーインターフェイスである点が特徴です。
-ソフトウェア機能には(基本)と(オプション)とがあります。通常のWEBサーバやメールサーバとしての運用のための機能は基本機能でカバーされます。メールの2重配送屋添付ファイルのZIP暗号化、Private CA機能、SSLクライアント認証、リバースプロキシなどの付加価値機能はオプションになります。
-テンプレートの動作環境としては、CloudStack、アマゾン(EC2/EBS)のクラウド環境、VMware、Hyper-Vの仮想環境、またOSはCentOSとRedHatに対応しています。

●最後にデモを交え、適用シーンをご紹介させて頂きます。
1)ログサーバ機能:ログの送信・転送・受信の3機能を装備しています。中継サーバとしてログを暗号してクラウド等のリモートサーバへ送信することができます。送信時の送信キュー対応による一時保管をしますので、ロストしません。また、送信したログを解析・検索するログアナライザーが提供されています。
2)WebMail:メール添付ファイルのZIP暗号化、Webダウンロードリンク対応、大容量ファイルの送受信、に対応しています。また、SSLを有効にしているので証明書が無いとアクセスできない様にコントロールできます。
3)Private CA + SSLクライアント認証:Private CAとWebサーバを1サーバ上で動かせます。SSLクライアント認証とリバースプロキシも同一サーバ上で動かせるため、社外からのアクセス時はSSLでなければアクセスできないといった制限をかける運用が可能です。

Q.たくさん機能があるが、それを一度に捌くための性能はハード側に依存するのでしょうか。
A.64ビットなのでソフト的には問題ありません。ネックがあるとするとハード的なところになります。管理画面のモニタで動作状況を確認できます。
Q.パッチやバグ対応などを自動で適用できますか?
A.実際にはOSパッチが多く、OSアップデートで対応します。
Q.マニュアルはありますか?
A.オンラインでpdf版マニュアルを提供しています。CloudStackもそうですが、Apple/Mac的な使い易いインターフェイスで、ユーザーにやさしい。。
Q.想定ターゲットユーザはどんな会社ですか?
A.2,000~3,000名の会社などで使われている。本日の資料でご紹介した初期費4万円、月額5000円のエントリ版はハードディスクの容量が小さい。
Q.コスト試算を掘り下げて説明してほしい
A.料金体系は概ねハードディスク容量のみに依存します。

ムービット(発表資料はこちら

「スマートフォン、センサーなどとクラウドの連携事例 UWB(Ultra Wide Band)を用いたRTLS(Real Time Location System)のご紹介」
株式会社ニッコム 小島氏

NICT(独立行政法人情報通信研究機構)によるUWBを用いたRTLSの実証実験に参加しましたので実証実験の内容についてご紹介させて頂きます。

●まず弊社の会社紹介と今回の実証実験の概要についてご紹介させて頂きます。
-弊社ではここ10年くらい携帯業界の仕事をしています。スマホが流行る前から海外勢symbianなど組み込み系の仕事をしており、北欧の屋内位置把握システムなども扱っています。
-今回は2013年9月頃から開発、2014年3月に実証実験を行いました。技術の発達によりスマートフォンがゲートウェイとして安くいろいろなものを繋げる様になり、データを集めて処理する先はクラウドを利用できる様になりました。今回の実証実験の裏には様々な思いがあり、ビジネスアイデアについても様々な議論がなされています。

●次に今回の実証実験で利用されているUWBとその特徴についてご紹介させて頂きます。
-UWB:広い帯域を弱い出力で使うのがUWBの特徴です。ここ最近、IEEEで規格化され、商用利用が始まろうとしています。日本ではまだ利用が進んでいませんが、海外ではUWBを利用したビジネスを展開する会社も出てきています。
-UWBによる位置測定:UWBによる位置測定は3点測量です。具体的には電波遅延で位置を測ります。屋内で数十cm単位で非常に高精度に位置を測定できるのが特徴です。

●最後に実際の利用シーンを想定した今回の実証実験についてご紹介させて頂きます。
-今回は商業施設と物流倉庫で実証実験を行いました。
-デバイスとしては移動機と固定機の2系統になりますが、移動機にはスマートフォンと一緒に利用するコンパニオンデバイスと、単独で利用可能なスタンドアロン型デバイスの2種類があります。また、固定機については無線でなく、LAN回線で設置しています。
-今回システムの特徴として、1秒に3回という高頻度で測定できる点がありますが、サーバに対して高速に書き込みをしていかなければいけないので高性能なサーバを利用しています。また、位置飛びや電波が一つしか来ていないなど不正確なデータについてはサーバ側でデータクレンジング処理を行っています。
-実際の店舗での利用シーンとしては、屋内での位置測定だけでなく、GPSと連動して店舗までナビゲーションするシナリオも考えられます。また、位置連動の広告を配信したり、クレジットカードの利用可否を位置で制御することもできます。これら機能を使って、サイネージ広告、AR連携、スタンプラリー等のイベントを実施可能です。また、顧客の回遊情報をログとして管理し、顧客の導線を踏まえた店舗設計などに活用できます。富士通は、視覚障がい者の方を誘導するナビゲーションシステムを作成しました。
-倉庫での利用シーンとしては、作業者の動きをログとして記録し、三次元の画像表示で可視化することで作業者の作業効率化に利用できます。それ以外には倉庫内でのフォークリフトの安全管理などへも適用可能です。

Q.iビーコン屋内位置把握とUWBの精度の違いについて教えてください?
A.UWBの方が精度が高いです。iビーコンは3段階(遠い、普通、近い)しか取れないはずです。
Q.iビーコンの発信側装置に比べてUWBの基地局は大きい様に思いますが、利便性の面でiビーコンに比べて不利ではないでしょうか。
A.iビーコン、UWBそれぞれ得意不得意があるので、適材適所で用途を見つける必要があると考えています。
Q.iビーコンはiphone/androidに移動機側が端末に埋め込みになり、発信機側も電池無し、特別なネットワーク不要で3年くらい持つ様に聞いており、アプリケーション開発という意味では手軽になるのではないかと感じています。UWBはネットワークや電源が必要と思いますが、実用性に関して如何でしょうか。
A.医療関連や作業工程の位置管理など、既に海外ではUWBが商用で実用化され、実際にUWBを利用してビジネスをしている会社もあります。また、UWBだと3次元も取れるなどの特徴もあり、倉庫作業のモニタリングや書籍のナビゲーションなど、iビーコンでは実現が難しい適用シーンも考えられます。UWBに限らないですが、新しい技術のビジネス適用について日本はスピード感が遅い様に感じています。

ニッコム(発表資料はこちら

4.リンク様からの新サービス紹介

『いま知っておくべき注目ワード「ベアメタルクラウド」とは?』
株式会社リンク 内木場 健太郎氏

●はじめに弊社の概要をご紹介させて頂きます。弊社では様々な事業を展開していますが、いくつかをご紹介させて頂きます。
-at+link:18年間ホスティングサービスを提供しています。ユーザー数は2500社です。延べ2万台くらいのサーバをお預かりしてきました。
-BIZTEL:クラウド型テレフォニーサービスを提供しています。主にコールセンタ向けで利用されています。小規模から大規模まで多くのコールセンタでの利用されています。
-PCI DSS Ready Cloud:クレジットカード業界に特化したセキュリティプラットフォームを提供しています。
-中洞牧場の牛乳:「幸せな牛の牛乳」というコンセプトで山地酪農のジャージー牛の牛乳を生産・製造・販売しています。

次に本日のメインテーマである弊社の「ベアメタルクラウド」サービスについてご紹介させて頂きます。

●まず「ベアメタルクラウド」とは何かをご説明させて頂きます。
-「ベアメタル」とは「むき出しの金属」という意味で、OSの入っていない物理サーバの事を言います。
-「ベアメタルクラウド」とは、コントロールパネルから物理サーバをセルフサービスでプロビジョニングできる、物理サーバ型のクラウドサービスです。

●次に弊社の提供する「ベアメタルクラウド」の特徴についてご紹介させて頂きます。
-SOFTLAYERとの比較:
・ベアメタルクラウドの提供で有名な会社にIBMが買収したSOFTLAYERがあります。SOFTLAYERはベアメタルサービスが主力サービスで、1~4時間ぐらいでプロビジョニングできます。
・一方、弊社の「ベアメタルクラウド」サービスでは、15~20分でSOFTLAYERよりも格段に高速にサーバをプロビジョニングできます。尚、純国産企業で「ベアメタルクラウド」サービスを提供しているは弊社のみと理解しています。
-サービス体系:
・料金体系:初期費用ゼロで、1日単位で利用できるシンプルな料金体系としています。物理サーバを1日単位でレンタルできるのは画期的とのことでご好評頂いています。
・豊富なラインアップ:Xeon E3、E5系ベアメタルのほか、ハイIOPSモデルなど、様々なリソースをご用意しており、自由に選択頂けます。
-サーバ提供形態の変遷:
・弊社は当初、19,000円での専用サーバ提供からスタートいたしました。
・その後、クラウドの登場により、「コスト」、「リードタイム」、「サイジング」といったメリットが得られるようになりました。
・今回のベアメタルクラウドの提供で、クラウドのデメリットである「規模が大きくなった場合にコストが割高になる点」、「パフォーマンス不足である点」などを解消できると考えています。
-パフォーマンス面:
・ベアメタルクラウドの特徴として「迅速なデプロイ」と「仮想化オーバーヘッドの解消」の両立があります。
・技術評論社にて実施頂いたテストでは、弊社「ベアメタルクラウド」ではAWSの同価格帯サービスの5倍の性能を得られるとの結果が得られました。
・また、やはり技術評論社にて実施頂いたテストで、ベアメタルと仮想環境の比較で約6.2%の性能低下があるとの結果が得られました。

●続いて「ベアメタルクラウド」コントロールパネルのデモをご覧ください。
-サーバ作成:コンソールからベースイメージとマシンタイプを選んで作成ボタンを押します。選んだサーバがネットワークに接続され、インストールが実施されます(15~20分)。物理サーバ以外にKVM仮想サーバも利用できます。直観的なインターフェイスで利用できるため、マニュアルをご覧いただく必要はほとんどありません。
-監視機能:障害の監視機能を標準で提供しています。物理サーバのハードウェアのステータス(メモリ、ディスク等)をモニタリングできます。
-バックアップ・リストア機能:バックアップ、リストアがコントロールパネルから設定できる様になっています。障害対応の他、バックアップからの複製によるスケールアウトも可能です。
-自動復旧:6分半~8分pingで停止が確認された場合、バックアップから自動復旧する設定もできるようになっています。

●最後にパートナープログラムについてご紹介させて頂きます。
-弊社ではパートナー経由での販売や紹介などパートナープログラムを進めています。
-協業形態については様々なプランをご用意していますが、弊社で用意しているプランに限らず柔軟に対応可能ですのでご相談下さい。

リンク社からのご提案「クラウドは海外物が主流になってしまいましたが、ベアメタルは日本のものを使ってみませんか?」日本のみなさんとは日本語で日本のスタイルでビジネスをしましょう。

Q.ハードウェアのリソースを変更可能ですか。
A.様々なリソースを弊社で用意していますので、そこから選んで利用頂けます。一旦複製を作成することで、異なるスペックの物理サーバに移行頂くことが可能です。
Q.カスタムのOSパッケージを選択できますか。
A.一旦作成してカスタマイズしたマシンのバックアップを利用することが可能です。
Q.バックアップから起動すると同じIPアドレスがバッティングしてしまうのではないでしょうか。
A.古いサーバは廃棄扱いにする様に処理しているためバッティングせずに起動できます。
Q.Windowsサーバを利用できますか。
A.現在準備中です。

リンク(発表資料はこちら

5.連絡事項
・8月1日のNCWG暑気払いの会のお知らせ
(こちらをご参照ください。)
・9月3日の第25回ニッポンクラウドワーキンググループ会合のお知らせ
主催:株式会社シーイーシー

【参加メンバー・協賛企業】
株式会社アルティネット
NTTコミュニケーションズ株式会社
株式会社オープンウェイブ
株式会社オレガ
株式会社シーイーシー
有限会社ディアイピィ
株式会社ニッコム
株式会社北斗システムジャパン
株式会社マキシマイズ
株式会社ムービット
株式会社リンク
(50音順)
計11社15名

【クラウド活用パターン発表者募集!】
「こんなメリットがあるからクラウドを導入したという事例」、「クラウドのメリットをうまく引き出した活用モデル」など、クラウドのビジネスへの有効活用事例や活用パターンについてご紹介頂ける方を募集しております。メンバー各社のクラウドビジネス活性化のために情報共有頂ける方は当部会運営メンバー(藤田、尾鷲、渡邊)まで是非ご連絡下さい。

【注意事項】
NCWGクラウドビジネス推進部会への参加については、NCWGメンバーおよびご協賛各社の方々、ならびに特別に参加を認めた方々の限定参加となっております。ご了承ください。またこの機会にニッポンクラウドワーキンググループへの参加をご希望される方は、こちらからお問い合わせください。

http://ncwg.jp/inquiry


クラウドビジネス推進部会は、サムライクラウドのアプリケーション連携をどの様にビジネスに組み込んでいくかを検討しながら、「アプリケーション」だけでなく「サービス」や「人」の「連携」をキーワードに、連携による創発から生じるクラウドサービスのメリットを活かしたビジネス提案を行って参ります。

(部会報告作成 クラウドビジネス推進部会 副部会長 渡邊 哲)


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